ゆっくりと夏の雰囲気が近付いてきている今日この頃。雨予報もよく見かけるようになりましたが、この時期ならではの絶景が見ごろを迎えます。それが「紫陽花(アジサイ)」です。
梅雨がはじまるころに、ちょうど見ごろを迎えるアジサイたち。青や紫のグラデーションと、しとしとと降る雨のコラボレーションにうっとりとしてしまいます。
実は、関東近郊のアジサイ名所が鎌倉エリアに多く存在しているのはご存じでしょうか。今回は、鎌倉有数の花寺として知られる「光則寺(こうそくじ)」をご紹介します。
2021年は新型コロナウイルスの影響でお出かけができない状態が続きますが、ぜひ写真でプチ旅行気分を楽しんでみてくださいね。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
光則寺/神奈川県鎌倉市
例年の見ごろ:6月上旬〜7月上旬
1274年に建てられた、日蓮宗の寺院「光則寺」。鎌倉大仏と長谷寺の間にある小さなお寺で、最寄りの江ノ電長谷駅から徒歩で約5〜6分ほどと、アクセスもしやすい場所にあります。
瑞泉寺や海蔵寺と共に、鎌倉有数の「花寺」として知られ、通の間ではアジサイの名所と有名な光則寺。
例年の見ごろは6月上旬〜7月上旬。光則寺で咲き乱れるアジサイはその数およそ200種類にも及ぶといわれており、その多彩さを見ているだけで、あっという間に時間が過ぎてしまいます。
かつて光則寺を創建した鎌倉幕府の御家人であり、出家した宿屋光則へ、鎌倉幕府の北条時頼に手渡してくれるようにと日蓮が著書『立正安国論』を託しました。
一度は時頼の手に渡りながらも、浄土宗を批判したことから日蓮は捕らえられ、佐渡へ流されてしまいます。そのことから、宿屋三規は日蓮の高弟・日朗(にちろう)を光則寺の土牢に幽閉することとなりました。
光則寺には、いまも日朗が捕らえられていた土牢が残っています。
当時のままの雰囲気を残す格子戸を見ていると、まるでタイムスリップをしたような感覚に。歴史の背景を想像しながら、境内の中を見て回るのもより印象深いめぐり方といえそうです。
季節によってさまざまに表情を変えてくれると評判の光則寺。アジサイに加え、菖蒲(ショウブ)など他の花も楽しみながら、新緑で彩られた境内をゆっくりとお散歩するのがおすすめ。
草花の咲く道の奥には池もあり、水辺も楽しめます。緑のなかに映えるアジサイの美しい色に見入ってしまうこと間違いなしです。比較的空いていることもあり、落ち着いた静けさに、日ごろのストレスも浄化されていきそうですね。
光則寺の公開時間は、午前8時から午後5時まで。拝観料は大人が100円と、気軽に訪れやすいお値段です。お近くの方は、色とりどりのアジサイをゆったりと眺めながら、日本の美しい梅雨を感じてみてはいかがでしょうか。
- 光則寺
- 神奈川県鎌倉市長谷3-9-7
- 江ノ島電鉄「長谷駅」から徒歩で約6分
- 拝観料:大人100円、小中学生無料
- 無休
- 8:00〜17:00
- image by:Shutterstock.com
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
- ※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。