医療従事者に拍手を。イギリスの「虹のイラスト」と「Clap for Carers」
同じ子どもの話でも、今度は子どもたちから医療従事者に向けられた優しさの広がりを紹介します。
イギリスには国民保健サービス(NHS)という制度があり、この制度は第2次世界大戦の後に生まれた国営の医療サービスになります。
何かと分断している印象が強いイギリスですが、知人のイギリス人によれば、この国民保健サービスに対するイギリス人の誇りと敬意は、国民をあっという間に一枚岩にするだけの力を持つといいます。その理由は、
その距離を、英語ではソーシャル・ディスタンスといいます。社会的な距離を保ちながら、地域住人同士で連帯を深めつつ、体を動かして笑顔になれる息抜きが、文字通りソーシャル・ディスタンス・ダンスになるのですね。
ソーシャル・ディスタンス・ダンスでは、住宅街で通りを共有する家と家の家主が自宅の前まで出てきて、それぞれが距離を取りながら大きな音楽をかけて踊ります。
外出制限が日本よりも厳しく行われている国々では、いまの日本以上に他人との接触、近隣住人との物理的な接触ができなくなっています。
だからこそ家の前に出て、距離を取りながら近隣住人の顔を眺めつつ、踊りを楽しむ時間に、大きな意味と喜びが生まれるのかもしれませんね。