ゴミ捨てで仮装も?世界各地の「新型コロナの息抜き」方法

image by:CEA Productions / Shutterstock.com


アート再現チャレンジ「#BetweenArtandQuarantine」

最後は、アメリカのロサンジェルスにある「 J・ポール・ゲティ美術館」の呼び掛けでスタートした遊びになります。

同館は石油王のゲティが1954(昭和29)年につくった美術館で、新石器時代から古代のギリシャ、ローマ、エトルリア(現トスカーナ地方)の美術品から始まり、中世から20世紀初頭のヨーロッパの芸術作品、さらにさまざまな写真作品をコレクションする美術館になります。

この美術館がSNSで訴えた試みが、「#BetweenArtandQuarantine」チャレンジになります。ハッシュタグの英語を日本語に訳すと、「芸術と隔離の間で」といった感じ。

特に再現する芸術作品が、 J・ポール・ゲティ美術館収蔵の作品でなくても構わないみたいですが、ルールは次の通りです。

  1. Choose your favorite artwork(好きな芸術作品を選ぶ
  2. Find three things lying around your house(家にある3つのアイテムを探す
  3. Recreate the artwork with those items(好きな芸術作品をそれらのアイテムで再現する

この取り組みは大いに盛り上がっているようで、執筆時点でinstagramには19,604件の投稿が見られます。投稿者のなかには、日本人も含まれているみたいですね。

同じく芸術を使ったコロナ対策でいえば、ウクライナ文化省とウクライナ情報政策省主導の「Art of Quarantine」もあります。

Quarantineとは先ほどど同じく「隔離」という意味です。日本語にすれば、「隔離の芸術」といった感じで、政府が地元のクリエイティブエージェンシーと組んで始めた取り組みになります。

image by:yu-jas / Shutterstock.com

世界の有名絵画に出てくる登場人物に、マスクをつけさせたり、手袋をはめさせたり、カード払いをさせるなど、新型コロナウイルス感染症の拡大を予防するために必要な行動を、名画の力を借りて訴えています。芸術の力は、こういった危機的な状況でこそ、大いに力を発揮するのかもしれませんね。

このように世界各国では、さまざまな取り組みが行われています。外出が制限され、外部と切り離された日々を過ごしていると、いつまで続くのかわからない状況に不安が募るもの。それでも日常生活を楽しく、自分の心の健康を保つためには、息抜きが必要です。

普段とは違う生活スタイルで息がつまりそうなとき、慣れない環境で心が苦しいと感じたときは、無理は禁物です。気を紛らわすためにも、ゆっくり一息入れてみてくださいね。

いま読まれてます

Page: 1 2 3 4 5

TRiP EDiTOR編集部 :TRiP EDiTORは、「旅と人生をもっと楽しく編集できる」をコンセプトに、旅のプロが語りつくす新しい旅行メディアです。