全世界で新型コロナウイルス感染症が爆発的に流行し、予想だにしなかった事態が訪れた2020年上半期。
各地で緊急事態宣言や外出自粛勧告が行われるなか、通常通りの長期休暇が訪れ、どんな過ごし方をしようか悶々としたかたも多かったのではないでしょうか。
この度、世界最大級の宿泊予約サイトであるブッキング・ドットコムが、日本を代表する二大長期休み「お盆」と「ゴールデンウィーク」の国内旅行予約において、2019年と2020年の変化を分析しました。
さらに海外諸国と日本を比較すると旅行に対してかなり意識の違いも。早速、今回の調査結果についてご紹介していきます。
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※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
国内では「マイクロツーリズム」が活発化。これまで圏外だった都市がランクイン
新型コロナウイルスの感染拡大により多くの業界が多大な影響を受けるなか、トップレベルのダメージを受けた旅行業界。
2020年は現在に至るまでコロナ禍による影響は止まらず、海外旅行はもちろんのこと、国内旅行もはばかられる事態となっていました。
そんななかで迎えた最初の大型連休である「ゴールデンウィーク」の傾向を調査したところ、トップ3は平常時と変わらず東京、大阪、京都の3大人気都市が占める形となりましたが、10位までをチェックしてみると、若干の変化が生じています。
2019年に10位圏外だった沖縄県の那覇市が、突如として7位にランクアップ。さらに、10位以下には浜松や奈良、川崎など、2019年には見られなかった都市に人気が集中。箱根も20位から12位になるなど、思わぬ場所に旅行を行う人が増えているのです。
この現象は、新型コロナウイルスの流行により「三密」「ソーシャルディスタンス」などをはじめとした感染予防対策を重視し、「人ごみ」を避ける行動が重視されたことから発生していると考えられています。
人ごみを避けられる旅行地といえば、ちょっぴりマイナーな都市など、これまでに注目を浴びていなかった場所が浮上してきます。旅行の内容としても、温泉やアウトドアなど人と接する機会を極力減らせるプランが人気を集め始めました。
さらに、ゴールデンウィークはまだ感染拡大の一途を辿っていたことから遠方への旅行をすることができなかったという原因も。自身の住んでいる土地の近辺で、ショートトリップを楽しんだというかたも多いのではないでしょうか。
続いて、夏に向けてやってくる大型連休「お盆」。多くの人が田舎への帰省を計画する連休となりますが、こちらでも新型コロナウイルスの流行拡大による影響が起き、県外への旅行を断念する人が続出。家族や親族に会うこともままならなかった、という事態となりました。
ゴールデンウィークと同様、お盆休みも都道府県外への旅行は断念し、近場で旅行を楽しむ「マイクロツーリズム」という動きが活発化。2019年と比較して、松本、高松、箱根などの「歴史ある市」がランクインする結果となりました。
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