「サンタ、なんであっこの電気屋で買ってるん?」小学生と母親の攻防戦

バスに乗っていると、遠くに赤いあの看板が見える…関西人ならお馴染みだろう、家電・PC・ホビーの大型専門店「JOSHIN(ジョーシン)」です。

私は地元に近づいてあの看板を見かけるたびに、子どものころの深い深い悩みを思い出します。それはもう二十年近く前、当時小学2年生でした。

その悩みとは、『サンタクロースは本当にいるのか、いないのか』ということ。

同級生は、サンタはいないという

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周りの同級生たちは、「いないに決まってるやん」といっているし、私だって、さすがにサンタさんがひとりで世界中の子どもの家に一晩でプレゼントを配るのはむずかしいだろうなって思っていたし。

それに…マンションの防犯バッチリなエントランスから、どうやって入ってくるんだろう?って…でもでも、「やっぱりサンタさんはいてほしい」っていう気持ちもあったり。

とにかく小学2年生のクリスマス直前の私の気持ちは、大忙しだったのです。

そんなある日、図書館に立ち寄ったときに『サンタクロースっているの?』(原著:フランシス・ファーセラス チャーチ/翻訳:いもと ようこ )という絵本を、たまたま見つけてしまいました。

「本当のことを知ってやるぞ」という覚悟のもと、私は恐る恐るページを開きました。でも小学2年生の決意なんていうのは、とてもとても弱くて。

数ページを読んだあと、やっぱり事実を知るのが怖くなってパラパラと見てそっと本を閉じました。


もし幼い私のこの葛藤を司書さんが見ていたら、きっと笑っていたんだろうな。いま思い返してみても、大人になった私自身が笑っちゃうようなことです。

それでも、当時の私にとっては、すごくすごく重要なことでした。そこからさらに、私の“サンタさん存在疑惑”は深まっていきました。

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