毎日の暮らしに欠かせない「スーパーマーケット」。もとより人々の食を支える大切な存在でしたが、コロナ渦での巣ごもり消費を経て、さらに需要が高まっています。
全国スーパーマーケット協会など、3団体が発表した食品スーパー270社の売上高は、既存店ベースで前年同月比103.3%増(2020年10月)。なんと、10カ月連続で前年実績を上回る結果に。
そんな国民の食生活に不可欠なスーパーですが、外国人利用者の目にはどのように映っているのでしょうか。
今回は、日本在住の外国人に日本のスーパーマーケットについて、「母国との違い」や「日本のスーパーで驚いたこと」などたくさんお話を伺ってみました。
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1. お米の種類が多くてびっくり/イタリア出身
日本に住むイタリア出身の女性は、近所のスーパーマーケットの品ぞろえの多さに驚いた様子。
「いろいろな商品が並んでとってもカラフル!きれいに陳列されているから見応えがあります。あと、米のブランドが多すぎてびっくりしました」(イタリア出身)
とくにお米の品種が豊富なことに驚いたのだとか。これは日本ならではの文化かもしれませんね。
しかし逆に、母国のスーパーと比べてパスタの種類が少ないのが残念と感じたのだそう。
スーパーによって異なりますが、イタリアでは最低でも20種類から、大きいスーパーでは100種類くらいのパスタが陳列されているとのこと。
太さや形も実にさまざまで、ソースにあわせて買うパスタの種類を変えていると教えてくれました。
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2. 食材の量がひとり暮らしにちょうどいい/中国出身
日本在住歴3年の中国出身の男性は、食材の量が気に入った様子。
「カット野菜とか鍋セットとか、ひとり暮らしにちょうどいい量で売っているのがうれしいです。小分けの肉と野菜は使いやすくてとても重宝しています」(中国出身)
最近はおうち時間も長くなり、ネットスーパーで買い物をする人も多くなりましたよね。必要な食材を必要な分だけセットにした「ミールキット」なども話題で、単身者でも自炊しやすいサービスが増えてきています。
「ひとりで食べ切れる量の食材もありがたいけど、大勢で食べるような丸鶏や大きいチャンク(かたまり)の肉が売ってないのが残念です…」(中国出身)
中国といえば、大皿に盛り付けられた料理をみんなで取り分け、会話を楽しみながら食べるのが醍醐味。そのため中国と日本のスーパーの文化の違いを感じているそうです。