少し前までは海外から観光客が押し寄せ、観光業は右肩上がりだった日本。新型コロナウイルス感染症の影響でその勢いは一気にストップしてしまいましたが、国内でも海外から押し寄せる外国人観光客の伸びを見て、「日本はすごい」といった論調が目立った時期でもありました。
しかし、その当時から、手放しで日本が外国人に褒められていたわけではありません。
私たちが海外旅行へでかけたときに日本と外国のカルチャーの違いに驚くことがあるように、外国人の皆さんも母国との違いに戸惑った経験があるのだとか。
そこで今回は、外国人が日本で「残念」だと思ったことについていろいろとお話を伺ってみました。
接客やサービスが過剰すぎる?
最初はイギリス出身のかたで、外資系企業の日本支社で働くために、数年日本に暮らしていた友人の話です。日本に暮らしていたころ、飲食店などの「接客やサービスが過剰」と感じたのだとか。
そのイギリス人は勤務先の近くにある、ランチに通ったレストランがあったそう。そのお店はテーブルクロスが紙で、料理の器にも紙が敷かれていて全て使い捨てだったために、来店するたびに「もったいないなー」と感じていたと教えてくれました。
お店から出て、会社に戻る前にコンビニエンスストアに行けば、全て過剰に個包装で商品が売られていて、毎回「丁寧すぎるのではないか」と思っていたそう。
そうした過剰な姿勢は、あらゆるところに感じられるらしく来店すれば機械的に「いらっしゃいませ」を連呼する店員を見かけたり、美容院に行けば、自分が見えなくなるまでスタッフが見送ってくれたり。
「嬉しいといえば嬉しいのだけれど、何か過剰で機械的に感じる」と話してくれましたい。
これは、来た人に気持ち良い気分で帰ってもらおうと思う日本ならではの「おもてなし」の文化が大きく影響していると考えられますが、外国人からすると「そこまでする必要ないのに」と思ってしまうみたいですね。