世界の○○が京都にあった!?旅行気分を味わえる絶景スポット7選

幻想的な霧が美しい京都のロンドン@亀岡市

ミステリアスな雰囲気をまとうロンドンの街※イメージ図

イギリスの首都であり、都会でにぎやかなイメージがある一方で、幻想的な雰囲気を醸し出す「霧の都ロンドン」。目の前を覆い隠してしまうほどの霧が立ち込めるようすは、今にもミステリーが起きそうな予感さえします。

そんなロンドンの霧の正体は「大気汚染」。2016年に発表された研究によると、自然発生した霧の水滴と、石炭を燃やしたときに発生する二酸化硫黄と二酸化窒素が合わさり硫酸塩が発生し、有害な霧となっていたようです。

写真で見るとミステリアスで魅力がありますが、実は公害だったのは驚きですね。

霧の都・亀岡市

しかし!亀岡市の霧は人畜無害です!京都のロンドンと言っても過言ではないほどの見事な霧は、「丹波霧」と呼ばれ、前日との寒暖差が大きく、風の少ない晴れた日の早朝に見られる晩秋の絶景です。

2018年に開設された「かめおか霧のテラス」にあるデッキからは亀岡盆地を覆いつくす「雲海」が見られますよ。写真からもその迫力が伝わりますね。とは言え、やはり霧は霧。発生時は見通しが悪いので通行の際はお気を付けください~。

霧の都・亀岡の絶景記事はこちら。

“霧の都”「かめおか霧のテラス」の絶景スポットは晩秋から初春がおすすめ!

京都の文化面を支えるオペラハウス@宮津市

長い年月をかけて実現されたオペラハウス

オーストラリアのシドニーを象徴する建物「オペラハウス」は、帆船の帆や貝殻を重ねたような造形が特徴です。この独特な設計はデンマーク出身のヨーン・ウツソン氏によるもの。1956年にオペラハウス建設のコンペを勝ち取りましたが、あまりに芸術的なデザインのため工事は難航しました。

特徴的な屋根の部分のデザインは二転三転し、完成したのはなんと14年後!この功績が称えられ、2003年にウツソン氏はプリツカー賞(建築界のノーベル賞)を受賞、2007年にはオペラハウスが世界遺産に登録されました。

こちらでは現在でもオペラをはじめ、演劇、コンサートなどさまざまなショーが上演されています。

北前船をイメージしたみやづ歴史の館

そして、こちらは宮津のランドマークでもある「みやづ歴史の館」です。宮津湾に面しており、海側から見るとオペラハウスそっくり!この建物は北前船の帆をイメージして造られています。

北前船とは、江戸時代中期から明治にかけて日本海航路で活躍した船のこと。動く総合商社ともいわれ、各地で品物を仕入れ、また別の場所で高く売るという商売をしながら大阪と北海道を往復していました。

宮津市はその北前船の寄港地でもあり、港の周辺はさまざまな品物が流通して栄えていました。そんな宮津市を象徴するみやづ歴史の館は、主にコンサートや演劇などに使われています。宮津の文化面を支える貴重な施設なんですね。

■■INFORMATION■■
場所:京都府宮津市字鶴賀2164
問い合わせ:0772-20-3390

ナスカの地上絵ならぬミヤヅの山頂絵?@宮津市

多くの謎が残るナスカの地上絵

南米・ペルー共和国にある「ナスカの地上絵」は、現在でも解明されていない謎が多く、たくさんの人を魅了しています。ナスカの地上絵の中で一番有名なものは写真の「ハチドリ」ですよね。こちらは全長96mもあるのだとか!ほかにもサルやペリカンなど動物をモチーフにしたものが70種類以上発見されています。

ではなぜナスカの地上絵は描かれたのか……。それは死者を弔うためや、雨乞い、宇宙人が描いたなどさまざまで憶測の域を出ません。謎が多いからこそ、自分なりに想像して思いをはせるのも面白いかもしれませんね。

左側を向き、羽ばたいているように見える杉山の山頂絵(見えますか?)

宮津の山にも不思議な地上絵ならぬ“山頂絵”があるのをご存じですか?こちらは宮津市の小田地区にある杉山。山肌には、一部色が濃い木が植わっていて、まるで大きな鳥が羽ばたいているかのような模様が浮かび上がっています。

赤い線の枠部分です。

実はこの杉山、色が濃い部分は杉が、そのほかの周りの木は広葉樹が生えているため、このように見えるのです。ナスカの地上絵は(おそらく)人工的に描かれていますが、杉山の鳥は自然による奇跡の造形。晴れた日には鮮やかに浮かび上がり、宮津の街を見守っているようにも見えますね。

■■INFORMATION■■
場所:京都府宮津市小田地区


空想上のバベルの塔が実在していた!?@木津川市

空想上の建築物・バベルの塔

「バベルの塔」は、旧約聖書の「創世記」第11章に登場する巨大な塔です。実在する建築物ではありませんが、らせん状にのびる塔をイメージする人も多いのではないでしょうか。

実は旧約聖書には、塔の造形に関する記述はありません。バベルの塔はさまざまな画家によって描かれてきましたが、その中でもオランダの画家、ピーテル・ブリューゲルによる『バベルの塔』(1563年ごろ)が最も有名で、これによってらせん状の塔のイメージが定着しました。

写真は過去のライトアップ時のもの

そんな架空の建築物にそっくりの施設が木津川市にあるのです!

この見事ならせん状のレンガ造りはまさにブリューゲルのバベルの塔…!どんなアーティスティックな施設なのかと思いきや、実は木津川市の水道施設(配水池)なのです。しかも、この建物のデザインは木津川市の特産品である「タケノコ」がモチーフ。いわれてみれば確かにタケノコに見えてきました……。

また、この建物は、以前は「木津南配水池」という名前でしたが2015年から「タツタタワー 木津川市」という愛称になりました。バベルの塔とは一転して近未来感のある名前ですね。

この建物は観光スポットではないので、中に入ることはできません。写真を撮る際は周りに十分配慮してくださいね。

■■INFORMATION■■
場所:京都府木津川市州見台6-6
問い合わせ:0774-72-0203(木津川市役所 上下水道部)

  • source:KYOTO SIDE
  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
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