なぜ日本はクサイのか?外国人に聞いた、海外の「ニオイ」文化

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赤ちゃんも香水を付ける/フランス

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香水は付けますか?日本ではどちらかといえば、必要以上に香水のニオイをぷんぷんと漂わせている人がいると、「クサい」「キツい」と思うことも珍しくありません。

場合によっては、周囲に迷惑をかける行為として「スメハラ」などといわれることもあります。

そのため子どもが香水をつけるなどもってのほかで、むしろ香水を子どものころから付けていれば、「チャラチャラしている」「不良」といった印象すら周りから抱かれてしまうかもしれません。

しかし「世界一すてきなニオイのする国王」ルイ14世をその歴史上に持ったフランスでは、子どものころから香水を身に付ける文化が浸透しています。

親自身が子どもに香水のにおいを覚えさせ、身だしなみのひとつとして香水を付けさせるみたいですね。

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子どものころどころか、赤ちゃん用の香水がフランスでは普通に売られています。赤ちゃんのときからニオイを身にまとって暮らすわけですが、安眠効果も期待できるのだとか。

そうした環境がココ・シャネルやルネ・ラリックなど、香水業界に有能な人材を次々と送り込む土壌となっているのですね。

ちなみに『匂いの文化誌』(リブロポート)によれば、フランスのルイ13世は家臣を処刑する際に、6畳ほどの空間に閉じ込め、バラで部屋を埋めて香りで窒息死させたという逸話も残っているみたいです。処刑の仕方もフランス風なわけです。

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