日本食といえば「寿司」や「天ぷら」などが世界的にも有名ですが、これまで日本でしか食べられなかった本格的な「高級寿司」や日本国産の「和牛」なども、現地で食べられる店が増えているようです。
なかには意外なグルメが浸透していることも珍しくありません。例えば、フランスでは「柚子」が流行していたり、アメリカで「しゃぶしゃぶの食べ放題」が話題になっていたり。
そこで今回は複数の外国人に「海外で人気の意外な日本食」や「ショックを受けた日本食」、母国では食べないけど「日本で食べることに驚いたグルメ」などについてお話を伺ってみました。早速、2021年最新の海外の日本食事情についてご紹介していきます。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
海外で人気がある意外な「日本食」
まずは「母国で人気の意外な日本食はありますか?」と質問してみました。今回、お話を伺ったほとんどの人は、定番の日本食ならだいたい知っている模様。なかには私たち日本人が「こんな日本食が浸透しているの!?」と驚くグルメも少なくありませんでした。
しゃぶしゃぶの食べ放題/アメリカ出身
「アメリカでは、ラーメンとしゃぶしゃぶ(個別の鍋)の食べ放題が流行ってるよ」(アメリカ出身)
2021年9月29日に、すかいらーくホールディングスがしゃぶしゃぶブッフェレストラン「しゃぶ葉」のアメリカ1号店をシカゴにオープン。海外では台湾やマレーシアでも店舗を展開していますが、今回のアメリカは初出店。外国人でも食べやすいように「寿司ロール」や「ラーメン」などもラインアップしているそうですよ。
柚子風味のメニューがブームに/フランス出身
「ラーメン、うどんなどの麺類が多いですね。最近は抹茶味の焼き菓子(ケーキやマドレーヌなど)に続き、柚子風味のメニューがちょっとしたブームになっています。あと、柿も人気で『kaki』と呼びますよ」(フランス出身)
ここ数年でフランスで話題になっているのが、豊かな香りが特徴的な「柚子」。ソースやドレッシング、さらにはスイーツなどにも使われており、アレンジメニューがたくさんあるのだとか。
定食といちご大福が人気!/タイ出身
とりわけ親日度が高いとされるタイでは、「やよい軒」や「大戸屋」といった日本でおなじみの和食チェーン店を多数展開。実際にタイ出身のかたにお話を伺ってみました。
「ラーメンやカレーライスなどが食べられる日本料理店が拡大してますね。定食屋さんも多いですよ。あとスーパーにはお餅やいちご大福も売ってます!」(タイ出身)
「いちご大福」のように、意外とコアな日本のグルメも普及しているように感じますが、もちろんすべての国と地域で日本食が普及しているわけではありません。
日本食は高級料理のイメージ/チェコ共和国
「日本食は高級料理のイメージが強いので、寿司や天ぷら以外、日本食についてあまり知らない人も多いです。ベトナム料理や韓国料理と区別がついていない人もいるくらいです」(チェコ共和国出身)
このように国によってはあまり日本食が浸透していないケースもあるみたいです。とはいってもやはり「寿司」や「天ぷら」は安定の知名度を誇るみたいですね。