鹿児島市と沖縄本島のほぼ中間に位置する、鹿児島県奄美群島の主要な島「奄美大島」は、2021年7月26日に世界自然遺産に登録されたばかり。
そんな注目を集める奄美大島。事前にネットでちらりと調べてはいたのですが、今回はいつどこへ行くなど一切決めずに、2泊3日のノープランで訪れてみました。
ノープランといえどもあれもこれもと足りないぐらいだった、魅力あふれる奄美大島の旅。ぜひ気になるスポットやプランなど、チェックしてみてください。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
世界遺産に登録された「奄美大島」を心ゆくまで満喫
1日目:ラグジュアリーなホテル「ティダムーン」にチェックイン
羽田から奄美大島までのフライトは約2時間。訪れたのは秋のはじまりでしたが、空港を出ると南国特有の生暖かい空気が顔をかすめます。
事前に送迎をお願いしていたので、ホテルスタッフのかたを見つけて、一路ホテルへ。今回宿泊したのは、空港からは車で10分ほどの立地にある「ティダムーン」。今回はコロナ禍で貯まったマイルを使って渡航したので、ホテルはちょっと贅沢にしてみました。
奄美大島の北部にあるこちらの「ティダムーン」では、大島紬の歴史や伝統を五感で楽しめます。というのも、元々大島紬の織元が顧客の宿泊先として作ったホテルだから。
いまでは一般客にも開放し2020年にリニューアルされており、お部屋も刷新。目の前に広がる太平洋が一望できる絶景のロケーションです。さらに大型プールや大浴場を備えています。
また、奄美の伝統や文化を広く知ってもらうため、館内の至る所に大島紬を感じるしつらえが施されています。2階には大島紬美術館が併設され、大島紬の歴史的作品や現代的なアート作品などを展示。宿泊者は無料で入館できるので、事前に予約して訪問しましょう。
このほか、画家・田中一村の著作権の許諾を受けているので、ホテル内には田中一村の作品も飾られています。
今回私が泊まったのはツインルーム。ティダムーンの客室はツインとスイートの2種類で、それぞれ山側のランドビューと海側のオーシャンビューのお部屋が用意されています。
オリジナルのバンブーベッドのフレームやインテリアが、奄美の自然を感じさせます。ベッドカバーやルームウェアなどにも大島紬をモチーフにしたデザインが施されているので、ぜひチェックしてみてください。
- ティダムーン
- 鹿児島県奄美市笠利町大字平1259-5
- 0997-63-0006
- 公式サイト
1日目:恋が叶うといわれる「ハートロック」とは?
ホテルにチェックインしウェルカムドリンクで喉を潤した後、友人とも合流。彼らが借りたレンタカーでハートロックへ向かいました。
このハートロック、以前私が日本各地のハートスポットをご紹介したこちらの記事では記載しておりませんでしたので、改めて紹介しましょう。
奄美空港から車で15分ほどのところにある恋愛のパワースポットとして人気で、通称ビラビーチと呼ばれる海岸には、さまざまな条件が重なると澄んだ海水で満たされたハート型の潮だまりが出現します。
植物の生い茂った遊歩道を抜けた先、白い砂浜と太平洋の広々とした景色が飛び込んできます。そこから砂浜を歩くとハートロックに到着。訪れた人の多くが、その可愛らしい姿を写真に収めています。
綺麗なハート型を撮るためにアングルが大変ですが、岩場で足を滑らすことのないよう注意してください。この写真を携帯の待受にすると、恋の願いが叶うらしいともいわれています。
ただし、いつ訪れてもハートロックが見られるとは限りません。ハートロックは干潮時に潮位が80cm以下に下がった時に現れます。その日の潮位にもよりますが、お目見えできそうなのは、干潮の1時間前後。事前に干潮の時間を調べて訪れましょう。
今回筆者はノープランのくせに、しっかり見えたのはなぜ?と思われたかもしれませんが、到着した日の潮位を直前にたまたま調べていたこと、また滞在中の天気予報がすべて雨マークだったので、到着後にいくのがベストと判断したのです。
- ハートロック
- 鹿児島県大島郡龍郷町赤尾木
- ハートロック-龍郷町役場
- ※宿泊施設「うふた」手前の駐車場をご利用ください。/海岸の砂浜にハートロックの場所を示す案内板があります。
- 関連記事
- >>>愛を探して津々浦々。日本全国の「ハートスポット」5選
1日目:ハブショーでハブを学ぶ!「原ハブ屋」
次に向かったのは、ホテルへ戻る途中にあった「原ハブ屋」です。創業1947(昭和22)年のハブの老舗店で、オリジナルの奄美大島産本ハブ製品や1日3回のハブショーを開催しています。
ちょうど今回は最終回のショーに間に合ったので観覧することに。みんなで楽しく学べる愉快なハブショー「ハブと愛まショー」と名付けられたショーは、ハブの謎の生体に迫るユーモラスな内容になっています。ちなみにマングースは出てきません。
- 原ハブ屋【笠利本店】
- 鹿児島県奄美市笠利町平字土浜1295-1
- 0997-63-1826
- ショー観覧料:高校生以上800円、小・中学生500円
- 99:30~18:00(ハブと愛まショー<1日3回約30分間>11:00~、14:00~、16:00~)
- 公式サイト
- ※名瀬店ではハブ生体の展示・ハブのショーは行っていません。
ショーに夢中になっていると、あっという間に夕刻に。奄美大島のサンセットはとても綺麗だからという情報を得て、一路夕日スポットへ。しかし向かった時間がすでに遅く、途中で日没。
切り替えて夕食をとるために繁華街へ向かい、飛び込みでハブ料理店で地元の料理に舌鼓を打ち、大満足。このお店で島のみなさんと会話を交わしたのですが、奄美のサンセットはやはり見るべきだとのこと。
その方がいうには、奄美大島の中心エリア・名瀬の定番サンセットスポットである「大浜海岸」を訪れた時、ゆっくりと日が沈んでゆくなか、どこからか島唄が聞こえてきて、海上に光の道がキラキラと輝くその美しさに不覚にも涙してしまったそう。ということで、翌日再挑戦することにしました。