コロナ禍になり、一つ一つの行動が大事になっていますよね。限られたおでかけ時間では、3密を避けるよう求められています。
なかでもこのような状況下で人気を集めているのが、自然を満喫できるアウトドア。ベテランのかたもいればコロナ禍でデビューした初心者さんもいると思います。
そこで今回は、アメリカでの本格的なアウトドア体験をもとに、知っておくべきことや気を付けるべきことを伝授しましょう。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
砂漠でのアウトドアで気を付けるべきこととは?
みなさんは、「砂漠」と聞くとどんな光景をイメージしますか?きっとアフリカのサハラ砂漠のような、砂で覆われた場所を思い浮かべるのではないでしょうか?サハラ砂漠は世界最大の砂漠といわれ、アメリカ合衆国とほぼ同じ面積もあるそうです(Wikipedia参照)。
でも砂漠というのは、決して砂だけに限らず、雨が少なく砂や岩石の多い場所のことをいいます。
私の住むユタ州は乾燥した砂漠地帯です。雨が少なく、昼と夜の温度差がとても激しいのが特徴で、1日に4つの季節を体験できると冗談で紹介されることもあるほどです。
私たち夫婦が毎年オフローディングを楽しむ「モアブ」という町も、赤い岩肌が神秘的な砂漠地帯なので、日中は肌にあたる太陽がジリジリと火傷をしてしまうような暑さでありながら、夜になると一気に冷え込みます。
オフローディング後の私たちの楽しみのひとつである焚火。日中はタンクトップとショーツで過ごしながら、夜は焚火の前で真冬のように、ニットの帽子にムートンブーツ姿で過ごすこともよくあります(笑)
砂漠地帯のユタ州に引っ越してきて、私が庭でよく見る光景があります。それは砂嵐!小さな竜巻のように、地面から砂が渦を巻いて突然現れたり、いきなりどこからともなく流れるようにやってくることがあります。
かと思うと、いきなり台風のような突風とともに、砂嵐であたり一面が全く見えなくなってしまうことも…。この現象も乾燥地帯の特徴だといえるのかもしれません。
さて、前置きがちょっと長くなってしまいましたが、みなさんは「鉄砲水」って言葉を聞いたことはありますか?「鉄砲水」とは、英語で「Flash Flood」といい、山地や中山間地の小流域などで発生する急激な出水や増水です(Wikipedia参照)。
空は晴れているにも関わらず、突然ものすごい勢いで高地から低地へと水が流れてくる自然現象で、大型トラックでさえも流されてしまう勢いです。
乾燥地帯のユタ州では、アウトドアを楽しむ人たちにとって、安全対策としてしっかり事前に頭に入れておきたい知識のひとつになります。
実際、毎年ユタ州の美しい神秘的な大自然に魅せられてやってくるハイカーたちが、ハイキング中に鉄砲水の犠牲になる悲しいニュースがあとを絶ちません。
今回夫婦で楽しんできた、ユタ州モアブにある「Kane Creek」というオフロードトレイルにも、鉄砲水が起こった跡があちこちに見られ、青空の下恐怖すら感じました。
大自然を楽しむときは絶対に無理は禁物