そのカラーリングに、心踊る。Opalの毛糸で繋がる平和と手仕事の輪

手仕事のしあわせ感が被災地を救う

2011年に大震災が起きた時、マルティナさんの中に思い浮かんだのは手仕事のしあわせ感。被災直後の沈んだ気分を紛らわせるのに手を動かす仕事が役に立つはずと信じ、マルティナさんは毛糸と編針を被災地の避難所へ送りました。


なかには「今必要なのは毛糸ではなく、水や食料」という非難の声もあがったそうですが、気仙沼市唐桑町小原中学避難所から「もっと送って欲しい」という連絡が。

そこから気仙沼とマルティナさんの毛糸の物語がはじまります。避難所のみなさんと一緒に編み物をしたいという気持ちで、マルティナさんが初めて気仙沼を訪れたのは震災後の6月のことです。

7月の二度目の訪問の際には、編み物をしない人でもできる復興のシンボル「8本の足でしあわせをつかみ取れるように」という想いを込めた小原木タコちゃんが生まれました。

Opal毛糸で作られた小原木タコちゃんは表情豊かでとても可愛らしく、被災地の復興活動として様々なメディアから注目を集めることに。

そして、編み物で心の安らぎのお手伝いができたら今度はもっと本格的な自立支援が必要と、震災から一年後の2012年3月、気仙沼の地にマルティナさんは「梅村マルティナ気仙沼FSアトリエ株式会社」を設立し、スタッフの方々とともにOpal毛糸で編み上げた製品を世の中に送り出していくことにしたのです。

住民票も京都から気仙沼へ移しての、この新たな取り組みは気仙沼の人々はもちろん、多くの人の気持を動かします。

気仙沼を表現する毛糸も

現在、KFSはOpal毛糸の正規代理店としても活躍し、ここから「気仙沼」とネーミングされた三陸地方の自然を表現する毛糸も生まれているというのも素敵なお話です。

マルティナさんの想いからはじまった平和の靴下は、気仙沼の人と人とを繋ぎ、気仙沼から全国へと毛糸のぬくもりや手仕事の楽しさを伝える役割を果たす靴下として、少しずつその輪を広げているのです。

この冬、編み物に挑戦したいと思っている人は、ぜひOpal毛糸を手にとってみてはいかがでしょうか? その独創的なカラーリングはもちろん、それぞれの毛糸に宿る物語に心動かされるはず。手仕事のもたらす小さなしあわせ感を紡いでみませんか?

梅村マルティナ気仙沼FSアトリエ

住所:宮城県気仙沼市唐桑町港 145-9
HP:http://kfsatelier.co.jp

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