「日本三大酒どころ」のひとつ、風情あふれる広島・西条の蔵元めぐり

無料で利用できる蔵元の「仕込み水」からご当地グルメまで

西条酒蔵通りを歩くと、白壁やなまこ壁、「西条格子」と呼ばれる格子戸や窓、そして、高くそびえる赤レンガの煙突が目に付きます。ちょっと散策するだけで、酒処らしい見どころが点在していて、まるでタイムトリップした気分に。

歴史を感じる和風建築のなかに、素敵な洋風建築が見られるのも西条の特徴です。

ここでは自分のペットボトルに水汲む地元の人たちもよく見かけます。その理由が、それぞれの蔵元にある「仕込み水」が無料で汲める場所が駅周辺に点在しているため。

街歩きの途中にのどを潤すのにも便利。ぜひペットボトルや水筒を持参しましょう。

「くぐり門珈琲店」でコメカラと絶品コーヒーを味わう

蔵元が並ぶ通りのなかでシンボル的存在なのが「くぐり門」です。昭和初期にあった芝居小屋「朝日座」の入口跡。現在は観光案内所と「くぐり門珈琲店」があります。

くぐり門珈琲店は、本格的な自家焙煎珈琲店。築80年の古民家を改修し、米粉と西条酒を使ったご当地グルメ「コメカラ」のランチが人気で、日本酒の仕込み水で淹れたコーヒーも絶品です。

街歩きついでにテイクアウトもおすすめ。コーヒー豆や酒まんじゅうなどはお土産で人気です。

蔵元の蔵人さんたちのまかないだった「美酒鍋」

西条らしい老舗のご当地グルメといえば「美酒鍋」ででしょう。もとは蔵元の蔵人さんたちのまかない料理で、豚肉や鶏肉、各種野菜を、日本酒と塩・こしょうだけで調理した鍋料理。

素材本来の味を引き立て、アルコール分が抜けるために、子どもやお酒が苦手な方でも食べられます。特に、利き酒との相性が抜群。元祖美酒鍋の「佛蘭西屋」などで味わうことができます。

広島の旅をさらに楽しむキャンペーン「広島10円きっぷ」も開催！

歴史ある街並みや酒蔵、美しい多島美などの魅力あふれる広島県は、1年を通して旅行客に人気がある場所です。

その広島県で「せとうち広島デスティネーションキャンペーンアフターキャンペーン」の一環として、期間限定イベント「広島10円きっぷ」が開催されます。

JR広島駅北口（新幹線口）の1階イベントスペースに、特別に設置されたエアー抽選器。10円でくじを引き、出てきた行き先の往復切符がもらえる特別なイベントです。

行き先は広島県内にある宮島口駅、海田市駅、呉駅、竹原駅、三原駅、西条駅、尾道駅、福山駅、三次駅、備後庄原駅の全10駅のうちいずれか。

誰でも参加でき、赤い封筒の中に行き先の往復切符が入っています。まるでミステリーツアーのようでワクワク感があり、広島をお得に旅できる絶好の機会です。

ちなみに2020年10月から12月にかけ、広島県とJRグループは大型観光キャンペーン「広島デスティネーションキャンペーン」を実施。2021年の「広島10円きっぷ」は、その後の続きという意味での観光キャンペーンとして実施されています。

広島に訪れた際は、ぜひこのイベントを活用して、充実の旅を楽しんでみてください。

• image by:シカマアキ
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