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あぁ、美味い…富山「寒ブリ」を本場で味わう前に知っておきたいこと

坂本 正敬
坂本 正敬
2019/01/16

日本は海に囲まれた島国ですから、どこに行っても好漁場があり、魚が美味しく食べられます。その意味で、日本全国どこを旅しても新鮮でおいしい魚介類は満喫できるのですが、ブリに関しては話が別。

ブリと言えば富山県の氷見で捕れる寒ブリが圧倒的に評価が高く、知名度も全国区です。近年はブリの切り身を使ったブリしゃぶも考案され、大変な人気になっています。

そこで今回は北陸に在住する筆者が、ブリしゃぶを食べられる富山の名店と、ブリしゃぶを自宅で楽しむレシピを紹介したいと思います。

富山はどうしてブリが有名なのか

image by:(公社)とやま観光推進機構

そもそも、どうして富山湾で捕れるブリが最も美味しいと言われているのでしょうか。ブリは回遊魚で、3歳を超えると自分たちの好む水温を求め、春夏は北上し、秋冬は南下するという行動を繰り返します。

もちろん太平洋側でもブリは回遊していますし、一般に「美味しい」と言われる日本海側のブリも、列島のさまざまな漁場で漁獲されています。

その意味で別に富山だけでブリが捕れるわけではないのですが、富山のブリが美味しいと言われる理由は、ブリが南下してくるタイミングにあります。

image by:Ysmori/Shutterstock.com

日本海側で回遊するブリの動きに注目すると、春夏にイカやサンマを食べながら北海道の方まで北上するブリは、冬になると立派な姿になって、産卵と越冬のために、閣諸島の魚釣島近海、九州西岸、種子島・屋久島近海などを目指して南下を始めます。ただ、

<一般的に、魚は卵が成熟するほど脂の乗りが悪くなるが、越中ブリは成熟前なので、脂が乗って美味しい>(『富山のさかな 高低差4000mの生物たち。』(魚津水族館)より引用)

と言われています。また、厳寒期の北の海を泳いできた魚ほど、体に豊富な脂肪があると言われているため、

魚の味は産卵の少し前が一番おいしく、富山湾に入る時期がちょうどそのころ>(『越中ブリ』(北日本新聞社)より引用)

になるのです。


翻訳家/ライター。1979年東京生まれ、埼玉育ち、富山県在住。成城大学文芸学部芸術学科卒。国内外の紙媒体、WEB媒体に日本語と英語で執筆する。 主な訳書に『クールジャパン一般常識』(クールジャパン講師会)。

あぁ、美味い…富山「寒ブリ」を本場で味わう前に知っておきたいこと
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