国道と県道の違いは?ドライブが120%楽しくなる「道路」のトリビア

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国道の番号はどうやって決まるの?

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埼玉県の西南部で育った筆者からすると、国道といえば16号を真っ先に思い浮かべます。北陸に引っ越した現在は真っ先に8号線を思い浮かべます。

生まれ育った土地の代表的な国道の番号を皆さんもきっと記憶していますよね。この国道の番号はどのように決まるのでしょうか?

そもそも国道の番号はいくつあるのでしょうか。調べてみると、1号から507号が現状で存在しているみたいです。ご存じのとおり国道1号は東京と大阪を結ぶ道で、国道507号は沖縄島南部にある糸満市から那覇市まで通じる道です。

どのようにこの数字が決まってきたのでしょうか。1952(昭和27)年の道路法の改正がその背景にはあるようです。

重要な道路を1級国道、その次に重要な道路を2級国道として、1級国道に1~2桁の番号(スタート時は1~40号)を、2級国道に3桁の番号(スタート時は101~244号)を割り振るようになりました。

国道が新しくできたり、都道府県道から昇格したりするたびに、もちろん国道は増えていきます。

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1964(昭和39)年にあらためて道路法が改正されるまでに、1級国道は41号から57号まで増えたそう。1級国道と2級国道の分類がその改正時に廃止され、「一般国道」の呼び名に統一されて、それ以降の追加の際には3桁の番号が割り振られるようになりました。

言い換えれば2桁の国道は57号で長らくストップし、3桁の国道がどんどん増えていったのですね。

1972(昭和47)年に、沖縄が日本へ返還された際には琉球政府道1号が最後の2桁の国道58号として追加されます。しかし国道59号~100号までは現在でも空白状態になっているみたいですね。

その意味でいえば1桁と2桁の国道を走る際にはちょっとした歴史の重みを感じて走ると、長距離移動の退屈さも少しは紛れるかもしれません。

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