国道と県道の違いは?ドライブが120%楽しくなる「道路」のトリビア
舗装道路はいつできた?
もともと道路は土の道から始まり、砂利や石が敷かれた道、コンクリートやアスファルトで舗装された道、高速道路へと歴史を歩んできたと『道路のひみつ図鑑』(スタジオタッククリエイティブ)に書かれています。ではこの舗装道路は一体いつから日本にあるのでしょうか?
上述の『道路のひみつ図鑑』には、近代の道が紹介されています。図鑑に掲載された明治時代の東京の写真では、道路が土のままで、その真ん中に路面電車が走っている様子が見て取れます。
国土交通省によると、日本初のアスファルト舗装道路は1878(明治11)年に東京の神田にある橋で施工されたそう。
その東京で自動車が本格的に走り始める1903(明治36)年ごろにいよいよ舗装も目立ってきたらしく、1919(大正8)年に法の整備が進むころに、アスファルト舗装の道づくりがようやく本格化するといいます。
しかし『道路のひみつ図鑑』に掲載された東京・銀座の写真の道は1931(昭和6)年の段階でも土のままです。東京の中心でも半分くらいはこのころ未舗装だったといいます。
全国の一般道路の舗装率(路床や路盤など基礎の部分をつくらない簡易舗装を含む)は、1970(昭和45)年の段階でも約15.0%です。2019(令和2)年では一般道路の舗装率が約82.4%、一般国道に至っては99.5%に達していますが、アスファルト舗装道路の歴史は意外に日本で短いのですね。
昭和後期でも田舎にはまだまだ砂利道が多かったと、記憶では確かに覚えています。
ちなみに東京都新宿区の聖徳記念絵画館前の道路、明治神宮外苑の絵画館前の道路が、日本最古級のアスファルト舗装(車道用)としていまも残っているみたいです。野球観戦やスポーツを楽しみに現地に訪れる機会があればちょっと立ち寄ってみてくださいね。
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