日本人は本当の「クリスマス」を知らなかった!?海外の意外な習慣【ツリーにピクルス】

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クリストキントに手紙を書く/ドイツetc…

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クリスマスにプレゼントを届けてくれる人はサンタクロースと日本では信じられています。日本の子どもたちは一定の年齢に達するまで本気で信じていますよね。

筆者の家でも小学1年生と年中児の子どもは先日、窓の外に向かって手を合わせて届けてほしいプレゼントを祈り伝えていました。

しかしサンタクロースがプレゼントを届けると信じられている国ばかりではありません。むしろドイツやオーストリアなどカトリック信者の多いドイツ語圏の土地では、クリスマスにプレゼントを持ってきてくれる人はサンタクロースではなくクリストキントだと信じられているのだとか。

クリストキントとは誰でしょうか…?日本では耳慣れない名前ですが、オーストリアのクリストキンデル(ドイツ語ではクリストキント)という小さな集落が名前の由来です。

モミの木に入れた幼児のキリスト人形がてんかんの発作に苦しんだ信者の病を治したという奇跡の場所とされ、その人形を拝みに信者が訪れ、1699(元禄12)年に教会が建てられて、1700年すぎに聖地となりました。

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クリスマスになると子どもたちからクリストキントへ手紙が届くようになり、1950(昭和25)年にはその手紙に返信を書くための特別郵便局がオーストリア郵政省によって設置されました。

およそ200万通の手紙がいまでは届くだけでなく、直接手紙を届けるためにクリストキントの郵便局へ約10万人が毎年訪れるといいます。

北欧のサンタクロースへ手紙を書いた経験のある人も読者のなかにはいるかもしれませんが、同じくらいの熱量でクリストキントへ手紙を書く人がヨーロッパを中心に世界にはたくさんいるのですね。

クリスマスの伝統としてちょっと風変わりな例をいくつか紹介してきましたが、このように各国でさまざまな伝統があるみたいですね。

ピクルスのオーナメントをクリスマスツリーに隠して飾っておき、クリスマスの朝に最初に見つけた子どもへ何か特権を与えるという習慣を個人的には真似したいと思いました。

とはいえわが家で試すとクリスマス当日からケンカが始まりそうです。サウナも良さそうですよね。2021年のクリスマスに新しい色どりを添えるためにも、この手の海外の伝統を皆さんも調べてみると楽しいかもしれませんね。

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