危ないッ!外国人が見た日本の不思議な「習慣」5つ【年末年始】

日本でごく普通に生活をしていても、海外の人からみると驚きの光景に映ることがあります。例えば、「電車内で電話をしない」「列にきちんと並ぶ」など、日本人にとっては当たり前のことでも、母国とは違う習慣に驚く人も珍しくないのです。

なかには「キケンな食べ物なのになぜ食べるの…?」といった食文化に対しても、不思議に思うことがある様子。そこで今回は、外国人の皆さんが驚いた「日本の習慣」についてご紹介していきます。

※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。

なぜお餅を食べるの…?/カナダ出身

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最初は「日本の季節ごとの食べ物」に関する疑問について。日本では、伝統的な験担ぎ料理や季節ならではの料理がたくさんありますよね。

例を挙げるなら、年末年始だと「年越しそば」「お雑煮」「おせち料理」など。ほかにも「七草がゆ」や「月見団子」、「恵方巻き」などもあります。

このような風物詩ともいえる食べ物に関しては、日本ではなく世界でも各国ならではのグルメが楽しまれていますが、なかには「一体なぜ?」と外国人が思うものも。

そのひとつに「お餅」があります。日本に留学経験のあるカナダ出身の人によれば、「のどに詰まらせて高齢者が亡くなるくらいなのに、どうして日本人はリスクを冒してまでお餅を食べようとするのか不思議…」と思うのだとか。

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実際に残念なことにお餅の窒息事故は、毎年のように発生しています。東京消防庁によれば、毎年12月~年明けの1月にかけて、特にもちの窒息事故は増えているとのこと。

東京都では2013(平成25)年から2017(平成29)年までの5年間に、もちをのどに詰まらせて521人が救急搬送されているのだとか。その9割が、65歳以上の高齢者です。

それでもお正月にお餅を食べるかたも少なくないはず。では、一体なぜ年末年始にお餅を食べることが習慣となったのでしょうか。


『子どもと楽しむ にっぽんの歳時記 食と手作り12か月』(主婦と生活社)によれば、お雑煮は「年神さま」にお供えするお餅を一緒にいただくという意味があるとされています。この年神さまとは、お正月に家々に迎えてまつる神さまで、豊作の守り神です。

神様に前年の収穫物であるお米からつくったお餅を備え、おすそ分けとして、自分たちでお雑煮でお餅を食べるということですね。

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とはいってもお餅は大変美味しい食べ物でもあります。食べ方のアレンジもさまざまで、お醤油やきなこなど、自分好みにカスタマイズしやすいのも特徴ですよね。

このお餅を美味しく食べるためにも、小さな子どもや高齢者のかたは食べる前に小さく食べやすい大きさにして、水分をしっかり補給しておくことを心がけたいところ。

そして、なるべくひとりではなく誰かと一緒に食べること、よく噛みながら注意することを意識してお餅を楽しみたいですね。

ちなみに消費者庁では「消費者への注意喚起」として、お餅を食べるときの注意点を公開しています。ぜひチェックしてみてくださいね。

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