日本では当たり前のことが海外で驚かれるように、海外の文化を知ってびっくりすることもありますよね。イギリスに留学経験のある筆者の友人が驚いたのは、「グリーティングカード」を贈り合う文化。
「グリーティングカード」とは、誕生日やクリスマスなどの行事に合わせて交わされるメッセージカードのことですが、イギリスではことあるごとに友人や恋人に贈るため、年間何十枚も贈るのが一般的なのだそう。
マメで素敵だなと思う反面、ちょっとめんどくさい…と感じてしまうのもまた事実。ですが、はたから見れば「なにそれ?」と思うようなことでも、その国で過ごしていれば「普通」のことなんですよね。
今回はそんな海外からみた日本の「なにそれ?」と感じた文化やマナーについて、日本在住の外国人や外国人をパートナーに持つ日本人にアンケートを実施。早速、カルチャーショックを受けたことについてご紹介していきます。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
日本の会社に関する「なにそれ?」
まずは、日本企業で働いた経験のある外国人が驚いた会社のマナーを紹介していきましょう。
印鑑で上司に「お辞儀」する/韓国出身
日本に根強く残るビジネスマナーとして有名なのが「印鑑」の押し方。韓国出身の女性が日本企業に就職した際、その独特な作法に驚いたのだそう。
「役員会に出す書類に捺印するとき、上司の印影に向かってお辞儀をするように傾けて押せっていわれて笑っちゃった。なんの意味があるのって思いました(笑)」(韓国出身)
リモートワークを導入する企業も増え、電子印鑑サービスが普及するなかでも、会社によっては印鑑データの角度を傾けて捺印する文化は廃れてない様子。
数名が捺印する欄では、役職が下がるほどお辞儀する角度を上げていく…なんてこともあるそうです。
余計な文言が多いビジネスメール/台湾出身
「台湾にもビジネスメールとしてのマナーはあるけど、日本ほど長文のテンプレートみたいなのはないですね。ちょっとの質問でもまわりくどい挨拶が必要で大変だと思いました」(台湾出身)
FAXを送ったあとに電話する/ニュージーランド出身
「取引先から『FAXをお送りしたので、ご確認いただけますか?』と電話をもらったときは驚きましたね。急ぎならわからなくもないけど、急用でもないのに席を立たせて確認させる必要はあるのでしょうか?」(ニュージーランド出身)
いまは社外の人ともビジネスチャットで連絡が取り合える便利な時代になりましたが、未だFAXが現役の会社も多いですよね。
書類到着の確認が大切なのは重々承知なのですが、わざわざ席を立って確認する行為に、業務効率が下がると感じるのもまた事実です…。