日常生活をおくるにあたり、日ごろから利用する場所といえば「スーパーマーケット(以下・スーパー)」があげられます。日用品から生活雑貨まで、必要なアイテムがそろうスーパーは、人々の生活を支える存在です。
そんなスーパーですが、日本を訪れた韓国人によると意外なカルチャーショックを受けることがあったそう。そこで今回は、日本とは違う韓国のスーパーから異文化を探っていきます。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
韓国で「卵パック」の意味、知ってた?
地域はもちろん、国によって特色が異なるスーパー。値段や食材の種類、お会計のシステムなど日本とは違う一面をたくさんみることができますよね。
日本から距離的に近い韓国でも、スーパーは異文化を感じられる存在で、現地では「マート」と呼ばれています。
そして日本と大きく違うのが、韓国では大量買いが一般的。そのため一度に購入する量がとても多く、「卵」ひとつをとっても販売されている量が異なります。
「日本のスーパーでは30個入りの卵ケースが売っていないことは、ちょっとカルチャーショックでした。とにかくよく卵を使うので、30個入りを置いてほしいなぁ」(韓国出身・20代)
「来日してスーパーで売られている卵の数が少ないと思いました。ひとり暮らしにはありがたいんですけど、韓国のマートにいけば1パックにたくさん入っているのが当たり前です」(韓国出身・30代)
日本では種類・メーカーによって卵のサイズは異なりますが、その多くが1パックに10個入った状態で売られており、韓国では1パックに30個の卵が入っています。
韓国の量は日本の3倍にもなりますが、一度の購入量が多いことは当たり前なので、卵のパックに入っている数も必然と多くなるのかもしれません。
ちなみに日本では30歳のことを三十路といいますよね。でも、韓国では30歳のことを「ケラン ハン パン(卵1ケース)」というそう。それほど「卵のパック=30個入り」が、韓国では馴染んでいるのでしょう。
日本のスーパーは足元がキレイ!?
韓国のスーパーでは一度に大量に購入することが一般的とご紹介しましたが、ほかにも日本とは違うところがあります。それが「チラシ」について。
スーパーのチラシといえば日本では新聞広告に挟まっていたり、最近ではアプリでの配信もありますよね。しかし韓国ではスーパーの「床」に注目です。
「日本のスーパーは、特に都会の小さいところだと店内のチラシの数が圧倒的に少ないことに驚きました。韓国では床にチラシが貼られていることもあります。最近では少なくなっているかもしれませんが」(韓国出身・30代)
「韓国では、電柱にスーパーのチラシがたくさん貼られていることもありましたが、店内には床におすすめ商品などのポップが貼られていますよ。日本ではまだ見かけたことがないです」(韓国出身・30代)
「日本のお店はとにかくキレイです!私の地元にあるマートは天井からの吊り下げチラシに床や壁、とにかくたくさんチラシや案内が貼ってあるので、目や首が疲れます(笑)日本で初めてお買い物したのが成城石井だったからかもしれませんが、そのキレイさにとにかくびっくりしました」(韓国出身・30代)
チラシといえば、その日の目玉商品や割引商品を宣伝するものですよね。だからこそ目立つ場所にあるのが一番!
そのため韓国ではスーパーの床に大きくおすすめ商品についての広告が貼られていることもあるのだそう。最近では床のチラシも減ってきているそうですが、日本とはまた違う視点で商品をおすすめしているのも異文化ですよね。
ちなみに韓国出身者からは「日本のスーパーは小分けで売っているのでひとり暮らしにも優しい」という声が聞こえてきました。
韓国では成人後も家族と過ごす人が多く、家族分の食料を購入することに向いている大量買いが浸透しているかもしれませんが、ひとり暮らしとなると小分けや少量で売られている商品の方が使い切れて便利ですよね。
だからこそお互いの国ならではの良さが見えてくるのがスーパーのおもしろいところ。もし今後、海外旅行で現地のスーパーを訪れた際は、カルチャーの違いに注目してみてはいかがでしょうか。
- image by:Stock for you/Shutterstock.com
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