国が違えば文化も異なるのは当たり前のこと。海外では「良し」とされていることのなかには、日本では「やってはいけないこと」であったり、その逆も然り。
それは日本から距離的に近い国であっても、例外ではありません。例えば、中国では人前で「あること」をするのは絶対にダメなのだとか。そこで今回は実際に中国出身の方に話を聞き、日本とは違う中国の当たり前について教えてもらいました。
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中国では「人前で叱る」のは絶対にダメ!
学校や会社などで、何か問題のあることをしてしまったり、ミスをしてしまったりしたとしましょう。その際、注意されるときもあるはず。
例えば、学生時代に授業に遅刻してしまったら、先生から遅れたことに対して注意されますよね。ときには叱られることもあるかもしれません。
筆者も小学生のとき、宿題を忘れて担任の先生に怒られたことがありました。クラスメイトの前で叱られたので、少し恥ずかしかったことを覚えています。
しかし中国では、人前で叱ることはやってはいけない行為のひとつとされているのだとか。
「中国では、会社内などで人が見ている場所で叱責することは絶対にやってはいけません。日本と違いメンツを非常に大切にしており、人前で怒ることはそのメンツを潰すことになるためです」(中国出身)
「日本の会社に入った時、上司が人前で部下を叱っているシーンを見てびっくりしました。中国では人前で叱ってはいけないので。人前で叱ることはまずないですね…」(中国出身)
「人前で叱ることはタブーです。もし叱責された場合は抗議しますし、感情的にみんなの前で怒ることはありえない行為のひとつです」(中国出身)
日本でもハラスメントの観点も含めて、相手の自尊心を傷つける恐れがあるため、人前で叱ることはよくないとされています。何か問題等が発生した際は、その場合によって個別の指導を行うなど、適切な方法が求められています。
とはいえ、日本ではまだ改善されているとはいえず、来日した際に飲食店など客前でスタッフを叱る人を目撃してショックを受けた中国出身者も多いようです。
ちなみに中国だけでなく、アジア圏のいくつかの地域でも同じように人前での叱責はやってはいけない行為のひとつ。理由は中国と同じく、その人のメンツを潰してしまう可能性があるため。もちろんハラスメントの観点からもタブーとされていますが、メンツを大事にする国だからこそのNG行為なのかもしれませんね。
このように距離的に近く、同じアジア圏でも「当たり前」は異なります。ほかにも私たち日本人が知らない文化はたくさん隠されているはず。
そして文化を知ることで、理解が深まり、新しい視点も得ることができます。これからも知られざる文化を探していきたいですね。
- image by:joyfull/Shutterstock.com
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