謎に包まれた「未開の地」は、まだこんなにたくさん残っているらしい【世界の不思議】

人類の技術が発達し、探検や調査が進んだ現在。地球上には「未開の地」がないような印象を受けてしまいます。しかし実際はほぼ未調査の地といった、冒険心をくすぐる「手つかずの土地」がまだまだ残されているのです。

そこで今回は、世界各地にある人類未開の土地をいくつかピックアップしてみました。普通の旅行者が簡単に行けるような場所ではありませんが、想像をふくらませてみてくださいね。

目次

  • 1北センチネル島/インド
  • 2スルツェイ島/アイスランド
  • 3ジャヴァリ谷/ブラジル
  • 4タンルウィン川/ミャンマー
  • 5ピトケアン諸島/イギリス
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。

北センチネル島/インド

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最初に紹介する未開の地は、インド洋の一部であるアンダマン海に浮かぶ、インド連邦直轄領の「北センチネル島」です。

あくまでも現代文明のなかで暮らす現代人たちにとっての「未開」という意味ですが、この離島には外界との接触を完全に断つ先住民族が数十人から数百人、暮らしているといわれています。

1960〜70年代に研究者が島を訪れた際のフィルムが残っているだけで、その多くは謎に包まれたまま。18世紀に島を発見したイギリス人が先住民族と接触をした際に、島民を数人拉致したため、先住民族は以後、外界と隔絶する生き方を選択したとの見方もあります。

肝心のインド行政当局の対応としては、感染症による民族絶滅に配慮し、少数民族保護法島への接近を禁じています。ビーチリゾートとして周辺の島は観光地化されているのですが、この島に関しては保護の姿勢を保っているのですね。

2018年にはアメリカ人宣教師が近隣の漁師にお金を渡して上陸し、布教活動を試みます。しかし残念ながら弓矢で殺害され、海岸に遺体が埋められたと漁師の目撃報告もあり、大変な騒ぎになりました。

インド洋のアンダマン海とは、インド洋でもかなり東側。タイとマレーシア、シンガポールが領土を分け合うマレー半島の西岸一帯を差します。そのアンダマン海に浮かぶ、アンダマン諸島の一角の小さな島が、北センチネル島です。

上述のアメリカ人宣教師のように近隣の漁師にお金を渡して接近を試みる人もいるみたいですが、隔絶を希望する先住民族の意思を尊重したいですね。


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