テレワークや時差出勤など、働き方に変化が訪れて早数年。日本では出社が再開されたところもあれば、週に数回だけ在宅勤務だったり、完全テレワークに移行したり、会社によって働き方もさまざまです。
いまでこそ在宅勤務のおかげで出勤時間がなくなり、自宅での仕事にも慣れた筆者ですが、当初はテレワークに慣れないこともありました。それは日本企業で働く外国人も同じようで、テレワークならではの困りごともあったそう。
そこで今回は、外国人が日本で驚いた働き方についてご紹介していきます。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
テレワークなのに休憩時間が決まってるの?/インドネシア出身
「会社の在宅勤務やフレックス勤務の考え方が異なることに驚きました。テレワークなのに昼食の時間が決められていたり、フレックス勤務を認めているのに朝会の参加は暗黙の了解…実際にはフレックス制が活用できていなかったり。もちろん会社によって異なるのだとは思いますが、いま働いている会社では、制度だけあっても実際は運用できていないのが現状です」(インドネシア出身)
テレワークなどの働き方に関しては、会社によって異なりますよね。インドネシア出身の人が働いている会社では、在宅勤務でもランチの時間が決められているみたいですが、テレワークだからこそ柔軟に時間を使いたいと考えてしまうもの。
もちろん時間が決まっているからこそ、メリハリのある時間の使い方ができるというメリットもあるかもしれません。さらに日本ならではの文化に驚いたという声は、在宅勤務に関連してほかにもありました。
ハンコのために出勤するの…?/アメリカ出身
「通常業務はテレワークです。社内での会話もオンラインでやりとりをしているのですが…上司のハンコをもらうためだけに電車通勤しなくてはならないことがあって困りました。ハンコは日本ならではの素敵な文化だと思いますが、このコロナ禍でハンコだけのために出勤するのには驚いてしまいました」(アメリカ出身)
せっかくのテレワークでも、「捺印」が必要であるために出社しなくてはならないことがある様子。
最近では、電子印(デジタルハンコ)などの電子化が進み、2021年9月にはデジタル改革関連法が施行され、「ハンコ出社」が不要になったように思えます。
しかしながら、社内システムが追いついていなかったり、まだ紙ベースのやりとりが主流だったりする一面もあるようで、まだハンコを押すために出社をせざるを得ないケースも少なくないそう。
ただ、場合によっては「ハンコを持っておけばよかった…」と外国人が感じたシーンもあったようです。
それが日本で銀行口座を開設するとき。ニュージーランド出身者によると、ハンコがないために実際に困ったことがあったのだとか。
「銀行口座を開設しようにもまず住民票が必要で、住民票を持っていくと次はハンコ。私は『日本名ではないから…』と待たされることもあり、当初は困ってしまいました。お土産にも人気のハンコは可愛いし、ハンコ自体は好きなのですが、最初に作っておくともっとスムーズだったかもしれません」(ニュージーランド出身)
いまでこそ「インターネットバンキング」も浸透しているため、口座開設に印鑑は不要としているところも珍しくありません。しかしさまざまな事情で銀行が指定されていて、窓口へ行って開設しなくてはいけないとき、ハンコが必要になります。
外国ではサインで済ませる文化が多いため、日本に住む人のなかには「まさかハンコが必要だと思わなかった」とカルチャーショックをうける人も少なくないようです。
このように新しい働き方が浸透しつつある昨今。どれも会社によって異なるケースではありますが、テレワークで仕事ができるのであれば、今後もいろいろな場所で仕事をしてみたいなと思う筆者です。
ただ、出社しているからこそ外出するきっかけになることも確か。だからこそ柔軟性のある時間の使い方をしていきたいですね。人それぞれのライフスタイルにあわせた新たな働き方は、今後どのように変化していくのか注目大です。
- image by:Shutterstock.com
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
- ※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。