旅行者の移動に欠かせない「空港」は、日本にたくさんあり、なかには個性的な飛行場も珍しくありません。例えば、富山に暮らす筆者の街の空港は河川敷にあります。
河川敷にある空港だけでもユニークですが、世界を見渡せばもっとおもしろい空港がたくさんあるのです。なかには飛行場にゴルフ場があったり、機関車が横切ったり!?そこで今回は、世界のユニークな空港をいくつかピックアップしてみました。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
ゴルフ場がある「ドンムアン国際空港」
最初は、タイの首都バンコクの中心部から約20kmほどの距離にある国際空港です。バンコクの空の玄関といえば、「スワンナプーム国際空港」を思い浮かべる人が多いかもしれません。
しかし、スワンナプーム国際空港が開港する以前は、「ドンムアン国際空港」が空の玄関口でした。スワンナプーム国際空港が2006年に開港すると、事実上の閉鎖に一度は追い込まれたものの、格安航空会社(LCC)などの就航が増え、このところは大勢の人が利用しています。
この空港の特徴といえば、2本の滑走路に挟まれたゴルフコースの存在です。なんと、国際・国内便が約5分おきに離着陸する滑走路の間に、全18ホールのゴルフ場があって、ラウンドを楽しめるのですね。
ただし、飛行機の離着陸する瞬間はさすがにプレイを中断しなくてはいけません。また、ゴルフ場に入場するためには持ち物をチェックされ、爆発物の持ち込みなども調べられます。
大のゴルフファンなら一度は体験してみたいコースだと思いますが、初心者にとっては誘われても怖すぎるコースといえるかもしれませんね。
機関車が横切る「ギズボーン空港」
ゴルフ場がある空港に続いては、滑走路を機関車が横切っているニュージーランドの「ギズボーン空港」です。
ニュージーランドはご存じのとおり北島と南島があり、最重要都市のオークランドは北島にあります。同じ北島の東岸にはポバティ湾があり、ギズボーンという街が湾に面して栄えました。
この街の空港には、世界的にも珍しい特徴があります。滑走路の途中で、機関車の鉄道路線が横切っているのですね。飛行機と機関車の動きを空港の管制官が同時にコントロールしています。
この蒸気機関車を走らせている「Gisborne City Vintage Railway」によると、空港のメイン滑走路を横切って走るフル稼働中の電車としては世界で唯一なのだとか。それだけ珍しい空港といえそうです。