飛行場を歩行者が横切る。日本ではありえない世界のユニークな「空港」

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2022/11/11

道路が交差する「ジブラルタル国際空港」

「ジブラルタル国際空港」image by:EQRoy/Shutterstock.com

機関車が滑走路を横切る空港もあれば、一般道路が平面交差する空港もあります。それが「ジブラルタル国際空港」です。

ジブラルタルと聞けば「ジブラルタル海峡」を思い出すのではないでしょうか。この海峡が位置するのは、スペインのあるイベリア半島とアフリカ大陸のモロッコの陸地が迫った場所です。

地中海と大西洋を結ぶ海峡のなかでも、地中海側の海峡の出入り口に、イギリス直轄植民地のジブラルタルがあります。湾を抱えた海岸線の岬の先端に位置するため土地は狭く、ニューヨークのセントラルパークを2つ足したくらいしか広さがありません。

その限られた土地に空港を設けたからでしょうか。「ウィンストン・チャーチル・アベニュー」という大きな道路が空港の滑走路を十字に横切っていて、飛行機の離着陸時は自動車や歩行者が信号待ちを余儀なくされます。

「ジブラルタル国際空港」image by:Fabio Michele Capelli/Shutterstock.com

ちなみに歩行者向けには、「あなたは今、空港の滑走路を歩いています。白線の内側から出ずに、速やかに横断してください」と書かれた看板も見られます。

離着陸が近づくと踏切が閉まり、歩行者と自動車が締め出されます。そのあとで、滑走路の路面を清掃車がキレイにしてから離着陸の時間を迎えます。すさまじい光景ですね。

ビーチにある「バラ空港」

image by:EyesTravelling/Shutterstock.com

次の空港は、日本人の感覚からするとびっくり仰天。スコットランドにある「バラ空港」はビーチにあって、潮の満ち引きでフライト時間が決まります。干潮時の砂浜の上で飛行機が離着陸するからですね。

そもそも、バラ空港のあるスコットランドのバラ島とは、本島から見て西の沖合にあるへプリディーズ諸島のひとつです。その島に、1974年に誕生した空港がバラ空港で、年間およそ1万4,000人が利用するのだとか。

image by:Craig Graham Captures/Shutterstock.com

1日のフライトは2便で、グラスゴーと就航しています。住人にも観光客にも大切な交通手段で、プライベートジェットの利用も年間約60回ほどあるみたいですね。


ちなみに、空港が閉まっているときであれば誰でもビーチに入れるので、家族連れや犬の散歩を楽しむ人などが普段は見受けられるみたいですよ。

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