世界にはいろんな国があり、個性も実にさまざまで、何かしらのイメージを持つこともあるはず。それは日本も例外ではなく、外国人の皆さんも来日するまではいろんなイメージを持っていた様子。
ただ、実際に来日してみると「想像と違った!」と思うこともあったそう。そこで今回は、外国人が日本で感じたイメージの違いやカルチャーショックについてご紹介していきます。
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日本人はみんなお金持ちじゃないの?
まずは、日本人に対するイメージについて。とあるインドネシア出身者によると、日本に来る前に想像していたことがあった様子。しかし実際に来日してみると、日本人の印象が違ったと教えてくれました。
「日本人は働き者だから、みんなお金持ちだと思っていました。仕事に集中するために、家のことはお手伝いさんにお願いしていると思っていたんですけど、そうじゃないみたいです。実際にお手伝いさんを雇っているのは、一部の人だけということを知りました」(インドネシア出身)
さらに先進国の日本は、どこに行ってもビルが建ち並んでいるため、山とか畑などの自然はない国だと思っていたのだとか。地方にいくと田舎の景色があって、びっくりしたとも教えてくれました。
たしかに大都会の高層ビルのイメージを持っていると、田舎の景色があることにギャップを感じることもあるのかもしれませんね。
また、働き者のイメージのある日本人。毎日忙しく働いているからこそ、家のことは家事代行サービスなどを利用しているのだと思っていたみたいですね。
ちなみにインドネシアでは、お手伝いさんを雇うことは珍しくないそう。富裕層だけでなく、中間層でもお手伝いさんに家事などのサポートを依頼することがあり、1日数時間だったり週に数回だったり、または住み込みでお願いするケースもあるなど、雇用形態も実にさまざま。
なかでも都心部ではかなりニーズが高く、料理や洗濯、掃除など一通りの家事をやってもらうことは当たり前なのだとか。
気になる料金は、もちろん条件によって異なりますが、安いケースだと月1万円以下でお願いすることもできるようです。忙しく働いていたり、子育てをしていたりすると、ありがたいサポートですよね。
意外と給料が安いことにびっくり…!
続いては、日本の賃金や働き方についてカルチャーショックを受けたというカナダ出身者から。来日する前は、先進国の日本はどんな国よりも最先端で進んでいるイメージを持っていたのだとか。
しかし実際に日本の企業で働いてみると、母国との働き方の違いや仕事面で驚いたことがあった様子。
「カナダ人と比べても、日本人はとても一生懸命働いていると思います。しかしたくさん働いてるにも関わらず、意外と年収が低いことに驚きました。でも、コロナ禍以前は上司との飲み会の席では立場を超えて、親しくできる機会があるのは日本ならではの交流方法で、いいと思いました」(カナダ出身)
OECD(経済協力開発機構)が公開している「平均賃金 」によると、第1位がアメリカ(7万4,738ドル)、第2位がルクセンブルク(7万3,657ドル)、第3位がアイスランド(7万2,047ドル)という結果に(2022年11月8日時点)。
日本はOECD加盟国の平均よりも低い、3万9,711ドルで第24位でした。金額だけを見てアメリカと比べると、かなりの差があることがわかります。
ちなみにカナダは5万6,006ドルで平均よりも高い結果でした。さらにカナダでは日本よりも残業が少ないのが特徴で、17時には仕事を終えることが多いそう。
毎日の、ワークライフバランスをうまく保っており、家で過ごす時間をとても大事にする傾向があるのですね。そのような働き方に慣れていると、来日して日本と母国のギャップに驚いてしまうことも仕方がないかもしれません。
もちろん日本でも企業によって働き方は異なりますが、先ほどの平均賃金をもとに世界各国と比較してみると、カルチャーショックを受けるのは外国人だけではないですよね。
このように日本を訪れた外国人のなかには、イメージと違うことに驚いたり、実際に働いてみて文化の違いを実感することがあるようです。それは私たちが海外を訪れたときにも感じるギャップと少し似ているのかもしれませんね。
ただ、イメージと違うからこそあらためてその国の良さを知れることもあるはず。違いを楽しみながら、知られざる文化を深掘りしていきたいですね。