外国人ジャーナリストがわざわざ教えてくれた、日本の「やばい」ところ

先日、オーストラリア政府観光局の招待で久々の海外取材に出かけてきました。その際、海外のジャーナリストやライターたち数十人と交流を深め、そのうちの数人とは、オーストラリアの奥地を一緒に旅する機会にも恵まれました。

その間に、繰り返し聞かされた言葉は「日本、大好き」「日本すごい」でした。

日本国内では、日々国に対して悲観的なコメントがたくさんみられますが、たまにはネガティブな話題はさておき、海外ジャーナリスト・ライターたちの「日本すごい」を聞いていい気分になってもいいはずです。

そこで今回は、日本のなにが彼ら彼女らを引き付けるのか、代表的なポイントを整理してみました。

やっぱり食べ物がおいしい

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特に、目新しい情報でもありませんが、やはり「食べ物・飲み物」のおいしさに対する熱量はすさまじかったです。

食べ物とはもちろん、伝統的な和食や日本酒など、ザ・日本といったラインアップを口にする人が多かったものの、

「あの、ラーメンの味なんだったっけ、そう、豚骨!」

と、うれしそうに好きなスープの味を教えてくれるアメリカ人ジャーナリストなどを目の当たりにすると、この人は日本の食べ物を本気で好きでいてくれるのかもと感じます。

「私は、ユズが好き」


と、ユズのドレッシングを愛好するオーストラリア人もいました。刺身やワサビのみならず、ユズも温泉卵も、英単語としてそのまま通じるくらい、浸透しているみたいです。

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「私の友人は、日本のセブンイレブンのお菓子を食べまくってレポートする動画を投稿しているんだけれど、すごく人気だよ」

と、知人のインフルエンサーを紹介してくれるイギリス人のジャーナリストもいました。

『アサヒスーパードライ』も変わらず大人気。いろいろな飲食店のメニュー表で見かけました。やはり、日本の食べ物は、世界を魅了する最もわかりやすいコンテンツみたいですね。

まちがきれい、電車が時間通り…すべてオーガナイズされている

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こちらもよく聞く話ですが、日本はなんでもきちんとオーガナイズされている感じがすごいという意見も多かったです。

まちがきれいに清掃されているだとか、人々の立ち振る舞いがよく教育されているとか。特に、電車の運行については、時間どおりに電車が運行している素晴らしさを繰り返し熱弁されました。

たとえば、ロンドン在住のライターがアメリカの内陸部を何年か前に旅した時、予定の電車が1日遅れたと言っていました。

なんらかのトラブルがあった結果そこまで遅れてしまったようですが、その話を聞いていたアメリカ人(アトランタ在住)のジャーナリストは「速度も遅いし遅延も多いのが当たり前になってるからね」と、答えていました。

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時間どおりになんでも物事が進む律義さや生真面目さで言えば、取材の集合時間に遅れずに来る人間は、たいてい日本人とドイツ人でした。

「われわれはいつもオンタイム」

と、ドイツ人のジャーナリストと毎回、笑いあっていました。時間やルールを守る日本人の真面目さもイメージがよくなる一助になっているかもしれません。

一方で、”時間どおり”は、逆に主催者を急がせるため、国によっては迷惑という考え方も存在すると補足しておきます。

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坂本 正敬 :翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は富山に在住し、国内外の紙・ウェブ媒体に日本語と英語で文章を寄稿する。主な訳書に〈クールジャパン一般常識〉、主な著書(共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉創刊編集長。他、広報誌やリトルマガジンで編集長を務める。