外国人ジャーナリストがわざわざ教えてくれた、日本の「やばい」ところ

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2023/12/27

「ガラパゴス」が魅力的。日本独自の文化がクールにみえる

image by:ArgelisRebolledoShutterstock.com

都心部に行くと、大きめのアミューズメント施設が結構ありますが、イギリス人のジャーナリストは東京に取材に行った際、その手の施設に連れていかれ、趣向を凝らしたゲームの数々に度肝を抜かれたと言っていました。

「あんなわくわくする空間はないね。最高にクールだった!」

ロンドン在住の女性ジャーナリストは、日本のプレスツアーの参加中にドラム(おそらく、太鼓の達人)を、プロの演奏家のようにたたきまくるゲーマーを目撃したそうで、興奮してその様子を教えてくれました。

他の話題で言えば、中国人ジャーナリストは、沖縄旅行の際に、自動販売機の目の前で記念撮影した写真を、うれしそうに見せてくれました。自動販売機の豊富さは、人口当たりで計算すると、日本が世界一だという話もあります。

ガラパゴス」と、時に自嘲する感じで言われがちな日本の文化ですが、そのガラパゴスがかえって、均一化する世界の中で、極めて魅力的にみえる(地球のどこに行っても見られない何かがあると感じられる)みたいですよ。

尊敬できる文化人が多い

海外の書店の「村上春樹」コーナーimage by:AsiaTravelShutterstock.com

海外で自分が日本人だと話すと日本の「文化人」の話題が出ることが多くあります。

先の海外取材では、坂本龍一氏の訃報を知る人たちに出会いました。偶然にも筆者の名字が同じなので、親しくなった人から「同じ名前だね」みたいな話も何度かされました。

数々の偉大な作曲家を輩出したドイツに生まれたドイツ人ジャーナリストも、坂本氏を世界一流の音楽家の1人だと語ります。

そのほか、小説家の村上春樹や、有名漫画の原作者など、日本には尊敬すべき文化人が多い語るカナダ人ジャーナリストもいました。同じ日本人として、誇りに感じました。


地方にも、数え切れないほどの魅力がある

佐賀県「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」の風景 image by:yukihipoShutterstock.com

最後は主要観光地以外の地域についてです。

日本を訪れる外国人の多くは東京、京都、大阪辺りのゴールデンコースを最初に旅するわけですが、旅慣れたジャーナリストの場合、すでに関心が日本の地方に向かっているそうです。たとえば、

「大阪?まあ、グッド。京都?ベリーグッド、でも、大都市以外の日本はパーフェクト」

といったアメリカ人の女性ジャーナリストの声がありました。

「瀬戸内のしまなみ海道を自転車で走った」

「BBCの取材で、富山のホタルイカを漁船に乗って見に行った」

など、日本人でも体験していないような経験を嬉しそうに語る人も居ました。

image by:Shutterstock.com

ジャーナリストではないですが、ゴールドコーストで宿泊したホテルのスペイン人スタッフに、富山の雪の大谷(高さ十数メートルの雪の壁)の写真を見せると、

「日本はやはり、大都市もそれ以外の場所も興味が尽きない国だ」

と、目を丸くして関心を抱いていました。

日々オーバーツーリズムの話題も尽きないため、日本がはじめての旅行者はこれに限らないと思いますが、すでに日本を知っている人ほど、日本には津々浦々、訪れる価値がある場所があると感じてくれている外国人も少なくないみたいですね。

今回は、世界を知る外国人ジャーナリストやライターに、日本の魅力について語っていただきました。

あくまでも筆者が、海外取材中に出会った同業者の個人的な意見を集めたにすぎない情報ですが、日本が外国人ジャーナリストに極めて高い関心を持たれているという事実は揺るぎがありません。

毎日いろいろなニュースが飛び交う日本ですが、そんな日本を、憧れと関心を持って見てくれる外国人は確実に存在します。

捨てたもんじゃないという気持ちを抱きながら、もっとすてきな国を目指して、目の前の問題に取り組んでもいいのかなと思います。

  • image by:Unsplash
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翻訳家・ライター・編集者。成城大学文芸学部芸術学科卒。富山在住。主な訳書『クールジャパン一般常識』、新著(共著)『いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日』。北陸のWebメディア『HOKUROKU』創刊編集長。WebsiteTwitter 

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