日本からも近く、文化的にも身近な「中国」。10月には、中国の大型連休である「国慶節(こっけいせつ)」に多くの中国人が来日し、異文化を楽しみながら、日本旅行を満喫していました。
ただ、国が違えば言語も文化も異なるのは当たり前。距離的にも近い国とはいえ、私たち日本人が知らない中国ならではの文化がたくさんあるようです。
顔認証・監視カメラで国民を管理
中国は「監視社会」といわれています。中国では街の至るところに監視カメラが設置されているほか、ここ数年でAIを用いた顔認証技術も進み、さらに監視の目が厳しくなっています。
表向きの理由は「人民の安全を守るため」とのことですが、欧米人や日本人からすると、過度の監視社会にはマイナスの感情を抱くこともあるかもしれません。
しかし人口が多く、利便性や経済性を重視する中国人の場合、人権問題よりも監視社会を通じて得られるメリットの方が上回ると考えられているみたいですね。
地下鉄でも手荷物検査がある
日本の空港で飛行機に乗る際には、保安検査場でX線検査やボディスキャナーを使った「手荷物の検査」を受けますよね。
とはいえ、日本で新幹線に乗る際には保安検査を通りませんし、一般の電車や地下鉄に乗る際にももちろん受けることはないはず。
しかし、中国では、地下鉄に乗る際にも、日本の空港と同じく保安検査(案検)を実施します。
2008(平成20)年に開催された北京オリンピックを機に導入されたシステムで、X線検査装置、金属探知機、液体探知機、爆発物探知機などが各駅に設置されているのだとか。これをセキュリティの観点と捉えるか監視の目と捉えるかは個人差がありそうですね。
学校にお昼寝の時間がある
皆さんは日ごろ「昼寝」をしますか?職種によっては堂々と昼寝できない人もいるはずです。
しかし、いくつかの意識調査によれば現代日本人の8割弱が昼寝しているとの情報もあります。意外に多いのですね。
ただ、さすがに時間割の一部として昼寝を導入する学校は日本で多くありません。
学校現場で試験的に昼寝を導入しているケースも見られるようですが、「昼寝≒授業の居眠り=ネガティブ」といった印象が日本の場合まだまだ支配している気がします。いかがでしょう。
しかし、中国の場合、学校で昼寝をする習慣が存在します。なかには、お昼寝の時間に、ベッドに早変わりする昼寝用学習机が導入されている学校も。昼寝のための専用教室を試験的に設ける学校もあるのだとか。
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当然、昼寝を計算に入れているためお昼休みの時間も2時間程度と長く確保されています。この昼寝の習慣は、学校を飛び出して一般社会に目を向けても、大切にされているようです。
欧米諸国との比較を通じて、中国特有のお昼寝文化の必要性について論じた記事が発表されると、
「欧米との比較は意味がない」「中国の基準を重んじろ」「昼寝は不可欠」
といった内容のコメントが多く集まったと、中国関連の時事を日本国内向けに報道するニュース・アグリゲーター『Record China』が報じています。
すでに習慣化している昼寝は、中国人にとっては年代に関係なく大切な時間なのですね。