長距離ドライブの楽しみのひとつ「パーキングエリア」。ご当地グルメが楽しめたり、絶景が見られたりとパーキングエリアに行くこと自体が目的という人も増えていますよね。
今回ご紹介する埼玉県羽生市の「羽生パーキングエリア」もわざわざ訪れたい場所のひとつ!テーマパークのような楽しさもあるパーキングエリアです。
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わざわざ遊びに行きたくなる「羽生パーキングエリア」
埼玉県の北部にあり、群馬県、茨城県との県境に位置する羽生市。
高い建物がほとんどなく、豊かな緑に囲まれたのどかな街にあるパーキングエリアは、ここを目的に全国から人々が集まるほど人気を集めています。
東北自動車道の上り方面、羽生インターチェンジにあるパーキングエリアには、約2,000平方メートルの広い敷地に、休憩スポットをはじめ、飲食店やご当地ショップなどが集まっています。
鬼平犯科帳の世界を再現!「鬼平江戸処」
ここまでは普通のパーキングエリアと同じですが、羽生パーキングエリア最大の特徴は、江戸の町を再現した「鬼平江戸処(おにへい えどどころ)」があること。
羽生パーキングエリアにある「鬼平江戸処」は、故・池波正太郎による日本の時代小説「鬼平犯科帳(おにへい はんかちょう)」の世界へと入り込める施設。
2013年12月に東北自動車道「羽生PA(上り)」がリニューアルしてこの施設ができました。
高速道路のパーキングエリアの一角とは思えない造りで、江戸の雰囲気が見事に再現されているのが特徴。江戸の街並みは、「鬼平犯科帳」の主人公である、鬼平こと長谷川平蔵宣以(のぶため)が生まれた1745年〜1800年代前半の時代を再現しているのだとか。
街並みはもちろん、グルメやグッズに至るまで当時の時代を意識した徹底ぶり。無料で入場できる施設とは思えないクオリティなんです。
でも、いったいなぜ羽生で「鬼平犯科帳」なのか?
しかし、いったいなぜ羽生市で「鬼平犯科帳」を取り上げているのでしょうか?
実は、かつて羽生PA付近(埼玉県久喜市栗橋北)には、房川渡中田関所(ぼうせんのわたしなかたせきしょ)、通称「栗橋関所」があったのだそう。
栗橋関所は江戸の治安を守るために「入り鉄砲に出女※」を防ぐため、とても厳しく取り締まられていたのだそうです(※いりでっぽうにでおんな-入り鉄砲:江戸に鉄砲などの武器ぶきをもちこむこと。出女=江戸屋敷にいる大名の妻子が抜け出すこと)。
そして、人情のまち「江戸」を再現するにあたり、同じく人情味溢れてグルメな主人公・鬼平をテーマに、江戸の街をつくりあげたのだそうです。
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