訪日外国人旅行客の数が年々増え続けています。東日本大震災の影響で2011年には約622万人程度に落ち込んでいましたが、2013年には1000万人を超え、そして、2016年には2400万人にまで増加しました。
増え続ける訪日旅行客ですが、中には1度だけではなく、2回以上訪れるリピーターも増えてきました。中でも特別その傾向にあるのは、台湾からの観光客。台湾人の観光客は一体、どんなところを旅しているのでしょう?
リピーターが増加。日本にやってくる台湾人旅行客
台湾からの観光客数は年々増加しています。なんと、昨年は過去最多となる410万人以上が日本を訪れました。台湾の人口が2,355万人(2017年現在)ですから、単純計算で、5人に1人が日本を訪れたことになります。また、台湾観光客の特徴としては、8割以上が「2回以上」日本を訪れており、リピーター率は他国と比べても断トツで1位です。
先日、台湾・香港人向けの訪日観光情報サイト「樂吃購(ラーチーゴー)!日本」が訪日リピーターの台湾人女性を対象に、「日本旅行に関する意識調査」結果を発表しました。この結果によれば、台湾人旅行客の中でも、リピーターが好む行き先は一般的な観光地よりも地方へ行く傾向があります。
日本に訪れた回数が6回以上のリピーター上級旅行者は、リピーター初心者とは比べると、青森、宮城県、秋田県などの東北地方へ、香川県、徳島県などの四国地方へ訪れる傾向が見られます。
初めての日本で東京や大阪、京都などの観光スポットを満喫した台湾人が2度目に足を運ぶのは、日本の地方なのです。では、なぜこんなに地方へ台湾人観光客が訪れるのでしょうか?
ますます行き来が活発に!台湾と日本の地方を結ぶチャーター便
台湾からのリピーター客が増えるひとつの大きな理由には、地方へのチャーター便が運航されていることが大きく影響しているようです。
期間限定のチャーター便が増えています。例えば、秋田県は2017年4月に秋田空港と台湾桃園国際空港を結ぶチャーター便を運行しました。これは、花見の季節に台湾からの観光客を秋田に呼び込む”春季便”です。これを運行したのは、台湾航空大手のチャイナエアラインとエバー航空でした。また今年同じ時期に、山形県も台湾からのチャーター便を運行しました。
また、地方と台湾を結ぶ飛行機の増便もあります。
タイガーエア・台湾は、岡山〜台北線を今年10月29日より週5便に増便することを発表しています。2016年7月14日から2017年3月31日までの平均搭乗率は80%と高かったことが増便につながったようです。
ちなみに、台湾のエバー航空の「Hello Kitty Eva Air」は、上記の写真のような日本の「サンリオキャラクター」とタイアップした飛行機を運行中。これも人気を呼んでいるようです。