映画セットのような美しさ。スロバキアの世界遺産「スピシュスキー城」

城内はまるでRPGの世界

image by:Haru

城内はいわゆる廃墟のような雰囲気。しかし、その規模はとても大きなものでゴシック様式やルネサンス様式、バロック様式など様々な建築様式が組み込まれており、時代の移り変わりとともに変化していったことが分かります。

1780年に起きた大火災により城内は灰じんと化しましたが、それでもこの城の威厳は失われることはありません。

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廃墟と化した城内はまるでRPGの世界のよう。建物の隙間から無造作に生えた雑草が、より廃墟感を演出します。スロバキア政府によれば、現在観光向けに復旧中とのことです。

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中庭は整備が進んでいるみたいですね。ここが要塞であったことを物語るように大砲のレプリカや塹壕の跡があります。タタール人の侵攻をはばむ防衛線だったのかもしれません。

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そして中庭は見る城もこれまた迫力満点。中庭の緑のコントラストと高台からの景色はまさに絶景ですね。

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スピシュスキー城の魅力は迫力満点の建物そのものですが、筆者がもっともおすすめするのは高台からの景色です。地上350mから景色はは360度の大パノラマで、城下町のスピシュキー・ポドフラディエを一望することができます。

その美しい自然と一体化した街並みの眺めは、一生の思い出に残ること間違いありません。さらに天気が良ければ、その向こう遥か彼方の地平線まで見渡すことができ、それはもう言葉では表現できないほどの美しさです。

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高台から眺めた中庭の風景。石畳の床と緑のじゅうたんの美しいコントラストが魅力のひとつです。さらにその先の丘から丘へと繋がっていく風景は、日本人が思い描くヨーロッパの田舎風景そのものではないでしょうか。このような風景が見られるのは、内陸国スロバキアならではの特権ですね。

スピシュスキー城はヨーロッパ有数の美しい姿を持つ城のひとつです。アクセスはちょっぴり不便な場所に位置していますが、こんなにも素晴らしい景色が広がっています。ヨーロッパのなかでも観光客はまばらで、あまり混雑していないため穴場スポットいえるかもしれませんね。ヨーロッパの田舎風景を満喫したいという方にもピッタリのスポットですよ。

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