普段、ごく当たり前のように使っているものや見ているものには、知られざるルーツが隠されています。
例えば「オセロ」発祥の地は茨城県水戸市、「うなぎの蒲焼」発祥の地は埼玉県さいたま市など、ちょっぴり意外な場所であることも珍しくありません。
このように「発祥の地」は全国に点在していますが、まだまだ他県の人には知られていないところもたくさんあるのです。そこで今回は、読者のかたから寄せられた全国津々浦々のいろんなルーツを「発祥の地」第2弾としてご紹介していきます。
- 第1弾はこちら
- >>>他県には譲れん。地元が誇る、日本全国の意外な「発祥の地」
※今回ご紹介する発祥の地のなかには、さまざまな諸説があるものもありますが、一般的に日本国内で伝えられているスポットをピックアップしています。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
「冷やし中華」発祥の地/宮城県仙台市
宮城県仙台市にある「龍亭(りゅうてい)」は夏の定番、「冷やし中華」発祥の地といわれています。
公式サイトによると、「涼拌麺(元祖冷やし中華)」は1937(昭和12)年に開発されたそうで、夏に食べやすいさっぱりとした味わいが多くの方に人気を集め、現在まで親しまれているのだとか。
ただし、冷やし中華発祥の地については東京都神田神保町の「揚子江菜館」説も浮上しています。どちらが発祥の地かは定かではありませんが、長きにわたり時代を超えて愛され続けている味であることは確かです。
「学校給食」発祥の地/山形県鶴岡市
小中学生時代、1番の楽しみだったといっても過言ではない給食。実は「学校給食」の発祥の地は山形県鶴岡市です。
いまからおよそ130年前の1889(明治22)年のこと。鶴岡市の「大督寺」の境内にあった小学校で、お坊さんたちが生活の苦しい家庭の子どもたちに昼食を作ったのが、日本の給食のはじまりといわれています。
現在でも発祥の地である大督寺には、記念碑が建てられているのだとか。
「うな丼」発祥の地/茨城県龍ケ崎市
前回の調査で「うなぎの蒲焼」の発祥が埼玉県ということはお伝えしましたが、なんと実は「うな丼」の発祥の地は、茨城県龍ケ崎市。
その昔、江戸時代後期に江戸にウナギの大好きな大久保今助という人がいたそう。この大久保さんは、ジモトである茨城県常陸太田市に帰る途中、牛久沼あたりで無性にウナギが食べたくなり、ウナギの蒲焼とどんぶりのご飯を注文。
すると待っていた渡し舟が出発することになったため、慌ててどんぶりの上に蒲焼を乗せたところ…これが大そうおいしかったそう。それからうな丼が水戸街道の名物になったといわれています。