他県には譲れん。地元が誇る、日本全国の意外な「発祥の地」
うなぎの蒲焼の発祥の地/埼玉県
うなぎと聞くと、長良川のある岐阜県や浜名湖のある静岡県のイメージが強いですが、実は「うなぎの蒲焼の発祥の地」は埼玉県さいたま市浦和です。
河川が多くある浦和ではうなぎがたくさん取れたそう。そして江戸時代に栄えた宿場町でもあり、この「うなぎの蒲焼」を旅人に提供したところ、名物として知られるようになったのだとか。
ちなみに「うなぎ養殖の発祥の地」は静岡県の浜松。100年以上の歴史をほこる養殖技術は、静岡県から全国へと広まっていったそうですよ。
あんぱん発祥の地/東京都
あんぱんといえば、ふわふわの生地にしっとりとした食感のあん。そんな「あんぱんの発祥の地」は東京都の銀座にあります。
銀座4丁目に本店を構える老舗パン屋さん「木村屋」の木村安兵衛と、その息子が1874年に考案したとされ、これがあんぱんの始まりといわれているのです。
そして1887年ごろまでには「あんぱん」は全国的にも知名度が高まり、人気のパンとしていまでも愛され続けています。
アイスクリーム誕生の地/神奈川県
「アイスクリームの発祥の地」は、神奈川県横浜市です。1869年に、町田房三という人物が、横浜馬車道に氷水店を出店。日本では初めてアイスクリームを製造販売したといわれています。
当時、販売されたアイスはシャーベット状の「あいすくりん」。
もともと日本人がこの「あいすくりん」に出会ったのは江戸時代で、幕府が派遣した使節団が、訪問先のアメリカで食べたのがきっかけだったそうです。ハイカラな横浜ならではですね!
クリーニング業発祥の地/神奈川県
日本初の洗濯業を開業した「クリーニング業発祥の地」も神奈川県横浜市にあります。1859年、横浜市内で青木屋忠七という人物が外国人を相手にしたのがはじまりでした。
外国人との交流が盛んだった港町だった横浜。その後、次々と洗濯業を商売するものが現れたそうです。本格的に西洋式の洗濯業を始めたのは、その2年後で、渡辺善兵衛という人物が始めたといわれています。
ほかにも横浜には発祥の地がたくさん。冒頭でもご紹介した「食パン」や「鉄道」、「ガス灯」だけでなく、「ナポリタン」や「電話」など、街を歩くとさまざまな「碑」を発見することができますよ。