他県には絶対に譲れない、我が町こそが「発祥の地」ベスト20
以前掲載した記事「あの有名企業の発祥地はココだった。自慢したい企業の地元20選」では、意外な有名企業の発祥地を紹介しました。
今回は「日本全国の発祥の地」を紹介します。実は日本各地には、知ってそうで知らなかった、意外な発祥地が数多く存在します。
その中で編集部が選んだ意外な発祥の地 ベスト20を紹介します。(*様々な諸説があるものもありますが、一般的に伝えられている発祥の地を紹介します)
温泉記号発祥の地(群馬)

江戸時代、群馬県の安中市磯部で勃発した土地をめぐる農民間の争い。それの争いに決着をつけるための評決文「上野国碓氷郡上磯部村と中野谷村就野論裁断之覚」には、「磯部温泉」を示した2つの温泉マークが記されていたそうです。
この温泉マークは日本最古の用例とされ、温泉記号の発祥の地は群馬となりました。
けん玉の発祥の地(広島県)

16世紀ごろより、世界各地では貴族や上流階級の人々の間で親しまれていたという「けん玉」。
日本けん玉協会よると、日本では、『拳会角力図会・2巻』(1809年)という古い文献で、けん玉が記録されていますが、私たちが慣れ親しんでいる、現代のけん玉は1918年に広島呉市で、江草濱次(えぐさはまじ)氏の考案で、「日月ボール(にちげつぼーる)」が誕生しました。
この日月ボールの生産は、木材で有名な広島県廿日市。この土地にはけん玉の碑が建てられています。
そもそも、けん玉って日本発祥の地じゃなかったの?と、そちらの方が意外という人もいるかもしれませんね!
醤油発祥の地(和歌山県)

なんと、日本料理に欠かせない調味料の醤油は和歌山がルーツでした。遡ること、鎌倉時代。僧の心地覚心(しんちかくしん)は、中国より製法を取得し、径山寺味噌(現・金山寺味噌)を日本にもたらした人物と言われていますが、この味噌の桶底にたまった上澄み液(たまり)が美味しいことを発見し、醤油が生まれたという説があります。その場所が有田郡湯浅町で、江戸時代には92軒の醤油醸造所があったと言われています。