他県には譲れん。地元が誇る、日本全国の意外な「発祥の地」
しょう油発祥の地/和歌山県
なんと、日本料理に欠かせない調味料である「しょう油の発祥の地」は和歌山県でした。
さかのぼること、鎌倉時代。僧の心地覚心(しんちかくしん)は、中国より製法を取得し、径山寺味噌(現・金山寺味噌)を日本にもたらした人物といわれていますが、この味噌の桶底にたまった上澄み液(たまり)が美味しいことを発見。
そこからしょう油が生まれたという説があります。その場所は、同県の有田郡湯浅町で、江戸時代には92軒の醤油醸造所があったそう。
おみくじ発祥の地/滋賀県
神社を訪れた際、必ずといっていいほどひくおみくじ。その歴史は古く、元三大師(がんさんたいし)と呼ばれる、天台宗の僧であった良源上人(912~985)が、中国からおみくじを持ち帰ったのがきっかけといわれています。
比叡山の地である、滋賀県大津市坂本本町で始まった「元三大師百籤」が起源で、「おみくじ発祥の地」は滋賀県にあるです。
日本マラソン発祥の地/兵庫県
日本で初めてマラソンが行われたのは明治時代で、兵庫県は「マラソン発祥の地」として知られています。1909年に神戸市兵庫区にある湊川埋立て地から、大阪市の西成大橋間の約31.7kmの「マラソン大競争」が行われました。
このときマラソンという言葉を使った大会を開いたのはこれが初めて。
ちなみに、参加申込者は408人にのぼったそうですが、体格試験によって、最終的には120人までにしぼりこまれたとか。優勝者には、「300円の賞金」のほか、金時計や銀屏風などが与えられたそうです。
ぜんざい発祥の地/島根県
「ぜんざい発祥の地」は、島根県出雲市です。出雲地方では、旧暦の10月に全国の八百万の神々が集まるとされ、「神在祭(かみありさい)」と呼ばれる神事が毎年開催されています。
その際に振る舞われたのが、「神在餅(じんざいもち)」。これがぜんざいのルーツとされ、のちに京都に伝わっていったとされています。
ぜんざいに関する様々な活動をおこなっている出雲ぜんざい学会によると、10月31日がぜんざいの日だとか。