他県には譲れん。地元が誇る、日本全国の意外な「発祥の地」
発祥の地は、ジモトが誇る歴史のひとつ。そのため、全国ではこの発祥の地をめぐってバトルが勃発しているものもあるようです。
肉じゃが発祥の地/京都府 vs 広島県
「おふくろの味」の代表格としてあげられるものといえば、「肉じゃが」ですよね。かつて留学先のイギリスで食べたビーフシチューの味が忘れられなかった、東郷平八郎。
彼が舞鶴海軍鎮守府の初代司令長官として着任した際に、同じものを作るように部下に作らさせて出来上がったのが、醤油と砂糖を使って出来上がった「肉じゃが」でした。
当時は、シチューに必要なワインとデミグラスソースなどがなかった時代。もしこの材料があったら、現代に伝わるおふくろの味は存在していなかったかもしれませんね!
一方で、肉じゃが発祥は広島県・呉市説も浮上。舞鶴市とのあいだで、肉じゃがをめぐり争いが勃発しているようですが、真相は闇の中…。
肉じゃが戦争:京都府の舞鶴市と広島県の呉市の間で行われているもので1997年からかれこれ15年間も続いているそうです。 ( #33fan live at https://t.co/7Huy1xp8RO)
arinko_ust (@arinko_ust) 2016年7月19日
招き猫の発祥の地/東京・今戸神社 vs 東京・豪徳寺
東京都世田谷区にある「豪徳寺」。招き猫発祥の地として知られていますが、諸説があります。そのきっかけとなったのが、もうひとつの招き猫の発祥地といわれる、東京都台東区にある「今戸神社」です。
- ・スポット詳細記事
- >>>猫好きが集まるお寺。豪徳寺はなぜ「招き猫」発祥の地と言われるのか?
江戸末期に、浅草に住む老婆が愛猫を貧しさゆえに手放したところ、その猫が枕夢に現れ「自分の姿を人形にしたら、必ずや福徳を授かる」と言ったそうです。
そのため、横向きで片手をあげた猫の人形を今戸焼きとして作って売り出してみると、大評判に。これが今戸神社が、招き猫の発祥地といわれる所以なのですね。
- ・スポット詳細記事
- >>>ライバルは豪徳寺。浅草・今戸神社はなぜ「招き猫」発祥の地と言われるか?
一方、豪徳寺説では、こんなエピソードが。
江戸藩邸に暮らしていた井伊直孝がある日、鷹狩りの帰りにこの付近を通りかかりました。その際に見かけた一匹のネコが、自分を手招いているように感じたので、門内に入ると、急に天候が悪化し、雷雨に。
この「招き猫」のおかげで、雷雨を避けて、危険を免れたといいいます。真相はわかりませんが、どちらの諸説も面白いですよね。
セーラー服発祥の地/京都府 vs 福岡県
こちらも諸説ありますが、「セーラー服」は、1920年に京都府の平安女学院がはじまりといわれています。こちらのセーラー服はワンピース型。
以前から時々呟いていた、日本で初めてセーラー服を制服として採用した平安女学院のセーラー服画像。公式にあったので持ってきました。これはこれで好み。 #セーラー服 #平安女学院 pic.twitter.com/UjILMF1TCP
セーラー服bot(更新停止中) (@SAILORSELLER) 2013年4月6日
- ・詳細記事
- >>>セーラー制の制服の誕生は京都!?意外に知らない京都初の○○シリーズ第2弾
一方、セーラー服発祥の地としてあげられている別の地域が、福岡県。
1921年に福岡女学院でセーラー服が採用されたのですが、こちらはワンピース型ではなく、上下セパレート型。こちらが全国的に広がったといわれています。
今回は、全国にある発祥の地についてご紹介しました。ここで紹介しているものには諸説ありますが、全国にはまだまだたくさんの発祥の地が残されています。
いつもとは違う、歩いて見つける発祥の地めぐりの旅も新しい発見があっておもしろいかもしれませんよ。
また、もし「私のジモトにも実はこんな発祥の地がある」というときは、ぜひTRiP EDiTOR編集部までお知らせくださいね!