「sushi(寿司)」や「tempra(天ぷら)」など、世界各国で人気を集める日本食たち。海に囲まれた日本は、海産物はもちろん、世界に誇る和牛、全国各地で採れる里の恵など豊かな食材の宝庫でもあります。
食材ならではの本来の味を活かした和食は、さまざまな国と地域で親しまれている料理のひとつです。
そんな「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録され、数年経ったいま、海外の日本食のトレンドはどのように変化しているのでしょうか。
今回は、実際に複数の外国人に「好きな日本食」や「想像と違ったグルメ」、そして「次に流行る日本食」についてお話を伺ってみました。あらためて日本ならではのグルメの素晴らしさを再発見していきましょう。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
外国人が好きな日本食はなに?
まず、皆さんの「好きな日本食」について聞いてみました。母国にはない食べ物や味付けにハマったかたも少なくないみたいです。
「かき揚げ」が大好き!/スペイン出身
「揚げもののなかでも特に『かき揚げ』が美味しかったです。野菜のかき揚げも海鮮も美味しい。
一緒に揚げる具材のコンビネーションがいいんですよね。スペイン人は塩っ気のある食べ物をよく食べるので、居酒屋の塩が効いた枝豆なんかも好きです」(スペイン出身)
スペインには「トルティージャ・デ・カマロネス」と呼ばれるエビのかき揚げのような料理があります。
主にスペインの南西部の港湾都市で親しまれており、パリパリとした食感が特徴的。日本のかき揚げよりも、おせんべいに近いスペインならではの地元グルメです。
「ご飯」が美味しい/インドネシア出身
「日本はお米がとっても美味しいです。インドネシアはどんぶりいっぱいのご飯に辛いおかずで食べるのが定番ですが、日本のご飯は小さな茶碗一杯だけでお腹がいっぱいになるし、おかずなしで食べても美味しいです」(インドネシア出身)
インドネシアの主食は日本と同じ「お米」です。年間消費量は日本人のなんと3倍以上。食べ方も日本とほぼ同じで、おかずと一緒にご飯を食べるそうですよ。
「焼き魚」にハマってる/スイス出身
「日本はどこでも美味しいご飯が食べられるのがいいよね!魚介も豊富にとれるし、最近は和食屋さんの焼き魚定食にハマってる」(スイス出身)
在住者のかたによると、海のない内陸国のスイスではお魚の種類が少なく、加工品なども手に入れるのが難しいのだとか。場合によっては国外のオランダなどの国からネット注文することもあるそう。
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「ココイチ」のカレーは絶品/アメリカ出身
「日本はおいしいものがたくさんあるけど、特においしかったのはココイチのカレーかな。トッピングの種類も多いし、値段が手頃なのもいいよね。この前、はじめてオムレツトッピングにしたんだけど、卵が柔らかくて感動したよ」(アメリカ出身)
海外展開も積極的な、日本最大のカレーチェーン「CoCo壱番屋」は、アメリカでも大人気。ほかにもイギリスや中国、香港、台湾、タイなど12カ国・地域で186店舗を展開しています(2020年2月時点)。