皆さんは、「ニオイ」には敏感ですか?体臭だけでなく、車・部屋の中、靴のニオイなど、クサいニオイを徹底して暮らしのなかから避けようとしている方もいるかもしれません。
日本では日常的に、ドラッグストアなどで消臭スプレーや芳香剤、汗の気になる季節になるとデオドラント商品を見かけることも多々あります。
そんな清潔で綺麗好きなイメージがある日本人ですが、在日外国人100名を対象にした「オーラルケアの実態調査」によると、約7割が「日本人の口臭にガッカリした経験がある」と回答。
一方で世界にはユニークなニオイの文化があり、なかには日本人よりも体臭を意識している国も少なくないようす。そこで今回は「世界のニオイ事情」に注目し、海外諸国と日本のニオイに関するさまざまなカルチャーを紹介します。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
体臭が良くなるお酒が存在した/中国
小泉武夫・吉武利文・川上智子『匂いの文化誌』(リブロポート)によれば、中国では体からいい匂いを出すための飲食が発達しているらしいとのこと。
例えば10種類以上の材料を混ぜ合わせた「丸薬」だとか「満殿香酒」だとか、体の中からいい匂いを出すコンセプトの飲食が古くから発達している様子。
さらに取り入れ続ければ体から香気が出るだけでなく、最終的には洗顔した水まで美しく香るのだとか。
かつて中国の王様は愛人に果物を徹底的に食べさせ、体臭を芳香に変えてから夜な夜なニオイをかぐプレイを楽しんでいたとの話もあるそうです。
一般的な日本人からするとちょっと不思議に思うかもしれませんが、「ニオイフェチ」という言葉もあります。
また、食べ物と体臭が関係するという話もありますから、甘い香りのする果物を食べることで、体臭に変化が起こったのかもしれませんね。