野菜を細かく切り刻み、白ごはんと卵でサッと炒めるだけで完成する「焼き飯」。
中華料理店やラーメン店などに行くと、本格的な味を楽しむことができますが、自宅の冷蔵庫のあまりものを入れても作れるので、簡単で美味しい家庭料理でもありますよね。
そんな誰しもが馴染みのある料理のひとつですが、愛媛県松山市出身の筆者は小さいころから焼き飯にウスターソースをかけて食べることが当たり前だと思っていました。これって、私の地元だけでしょうか?
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
焼き飯にウスターソースをかける?かけない?
以前、友人とともに地元・愛媛県へ帰省した際、行きつけの中華料理店に立ち寄ったときのこと。
テーブルの上には、醤油、ラー油、お酢、コショウのほかに「ソース」と書かれた容器が置かれていました。このソースの中身は、ウスターソースです。
筆者にとっては当たり前の光景ですが、東京出身の友人からすると「一体、なぜ中華屋さんにソースが?」と不思議に思ったそう。
愛媛県民にとっては一般常識なので、「焼き飯にかけるソースだよ」と即答したのですが、どうやら東京都民は焼き飯にソースをかけないのだとか。
卵焼きや目玉焼きは、好みによってかける調味料は異なりますが、焼き飯にはソース一択です。
思い返してみると、上京してさまざまな都内の中華屋さんを訪れましたが、卓上でソースの容器を見かけたことはありません。そして他の県でも卓上ソースをみかけたことは記憶にある限り、皆無。
でも、焼き飯にソースをかけて食べると、結構クセになって美味しいんですよね。甘辛い感じといいますか、味変にもなってスプーンがすすむんです。
そのことを全国の皆さんに知っていただきたいので、愛媛県民流の食べ方をご紹介したいと思います。登場するのはメインとなる焼き飯。そして、ソースです。
焼き飯の具材は、青ねぎ、玉ねぎ、ニンジン、卵、お肉など。県内のいろんなお店の焼き飯には、だいたい「玉ねぎ」と「ニンジン」が入っているのですが、この具材に関しても東京出身の友人は驚いていました。
お店によって異なると思いますが、パラパラというより、油の量が控えめなのかどちらかというとしっとり気味。味付けもあまりしょっぱくなく、比較的薄めです。
ちなみに西日本は「焼き飯」、東日本では「チャーハン」ということが多いみたいですが、愛媛県で注文する際はどちらでも通じます。
食べ方は至って簡単で、好みの量のソースをぶっかけるだけ。
注意したいのが、少量ずつかけること。一気にバッとかけるとかなりしょっぱくなるので、ちょっとずつ出すのがコツ。足りなかったらまた追加でソースをかけるのも愛媛県民流です。
愛媛県民なら実家で焼き飯を食べるとき、ウスターソースのボトルからドバドバとソースが一気に出てしまい、失敗した経験が誰しもあるはず。ソースの量調節は失敗の上になりたっているのです。
ここまで語っておいてなんですが、県民のなかにはソースをかけない派の人も少なくありません。複数の友人に聞き込みを行なったところ、10人中4人はかけないと回答。えっウソでしょ…?ちなみに筆者の家族は全員ソースをかける派でした。
もちろんそのままでも美味しく食べることができますが、愛媛県を訪れて焼き飯を注文したときは、ぜひウスターソースをかけてみてください。きっと思い出の味になるはずですよ。
- image by:編集部
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