季節を問わず疲れた体を癒してくれる温泉。温泉大国と知られる日本には、全国になんと2,983カ所もの温泉地あり、温泉施設は2万795軒にものぼります(2020年7月末時点)。
今回はその数多くある温泉施設のなかから、「ぬる湯」の秘湯についてご紹介していきます。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
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福島県の「住みたくなる」ぬる湯温泉レポート!
今回は過去に訪れた、僕の大好きな福島県のぬる湯の秘湯をご紹介します。その名も「微温湯(ぬるゆ)温泉」、宿名は「旅館二階堂」です。
たしか例年は11月下旬~4月下旬までは冬季休業で、ゴールデンウィークごろから営業開始です。公式サイトを確認してみたら、特段このコロナ禍で休業する旨の告知もありませんでした。コロナが落ち着いたら真っ先に行きたい宿のひとつでもあります。
宿はものすごくひなびていて、おおよそ昭和初期くらいから時が止まっているかのような雰囲気。建物も一番古いものは1872(明治5)年ごろのものだそうです。
で、なんたって温泉が素晴らしい。
泉質は、酸性・含鉄(2・3)-アルミニウム-硫酸塩泉で源泉31.8度。一度入ったら出られないフレッシュ感。むろん源泉100%かけ流しです。
写真左側の塩ビパイプから、ものすごい勢いで源泉が注ぎ込まれています。いわゆるドバドバ泉です。 pH2.9の湯は古来眼病に特効ありとされてきました。
これだけの湯量(毎分194リットル)がありながら、風呂は男女別内湯のみ。 揚湯時に混じった砂が浴槽の底に溜まるので、毎晩底部の湯を砂子抜き、完全冠水清掃も毎日行っています。 素晴らしい湯遣いですよね。
夕食は別室に用意されましたが、これがなかなかに豪華。山の秘湯としては申し分ない感じで、二の膳までついてきます。きちんと手作りしていて実にうまい!
食事は宿の男衆の仕事と聞きました。ご主人など男衆は表に出ないのが、この宿の昔からのしきたりなんだそうです。
代わりに、女将の千秋さん、大女将の富士子さんが宿の顔となって切り盛りしています。
宿泊料は2食付き1万950円。自炊だと4,503円。5泊以上の長期滞在は2食付きで7,926円。昼飯の用意も可能だそうです。
春以降なら山菜も採れると思いますので、釣り三昧と山菜採りして、米味噌持参で10日くらい「住みたい風呂」の宿です。
ちなみに、源泉かけ流しで有名な高湯温泉も車ならすぐのところ。30分ちょっと走れば都会に出れます。ぬる湯好きにはたまらない温泉宿ですよ。
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- 旅館二階堂
- http://www.takayuonsen.jp/nikaidou/
- 詳細は公式サイトをご参考ください。
- image by:Shutterstock.com(イメージです)
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