ご飯も美味しい宿で選ぶ…温泉マニアが絶賛「美食も叶える」温泉宿10選

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2024/03/23

温泉宿選びにおいて食事が一番の楽しみ!という人も少なくないはず。個人的には、泉質や湯使いを最優先するタイプではありますが、食事もやっぱり大事。美味しいごはんの宿は、温泉プラスαの幸せ度がグンと上がります。

特に、ありきたりではなく、心をこめて美味しい食事を用意してくださるおもてなしの宿を見つけたときは、その幸運に手を叩きたくなります。

今回は、ここ数年に宿泊した宿の中から特に食事が美味しかったことを強く印象に残っている宿をいくつかご紹介しますね。

旅籠しび荘 紫尾温泉

温度の異なる2つの源泉が楽しめる内湯。丸い浴槽には源泉51度の熱めの湯、長方形には43度の湯 image by:小林繭

鹿児島県さつま町にある「紫尾温泉」は霊峰紫尾山の麓に位置する静かな温泉郷です。源泉が神社の拝殿の下から湧き出ているので、別名「神の湯」として近所の人々に親しまれる湯。ph9.4のアルカリ性単純硫黄泉は、浸かるほどトロトロと肌を滑る湯ざわりが素晴らしいもの。

そんな紫尾温泉で、びっくりするような美食の宿泊ができるのが「旅籠しび荘」。紫尾温泉の湯にゆっくりと浸かりたくて訪ねたのですが、お湯のよさはもちろん、それ以上に食事の素晴らしさに驚かされた宿です。

ちょっとずつ色んな種類のおかずが盛られた前菜。見た目にも華やか! image by:小林繭

オフィシャルサイトには地元食材を使った田舎料理と紹介されていますが、この田舎料理が実に素材豊かで、味付けのバランスも絶妙、おかずのバラエティさも含め、かなりハイレベルのお食事でした。

川魚の塩焼きやお刺身といった旅館の定番メニューは食材の新鮮さを味わうもので、よくあるとりあえずの体で出されるグラタンも本格的な洋食のお味。

煮物、焼き魚、ローストビーフ、フライ…品数豊富 image by:小林繭

お肉や野菜など素材の美味しさを引き立てる味付が素晴らしく、何よりも感動したのは、一品一品のお料理の完成度の高さです。

品数をたくさんそろえる宿の食事において、すべての料理の完成度が高い食事は正直なところ極めて稀だと思っています。


こちらの宿はお値段的には実にリーズナブルなので、家庭的な味のお料理を想像していましたが、次から次へと運ばれる本格的な味付けの品々に完璧にノックアウトされました。

メインには鹿児島ならではの豚シャブ。すべてが美味でした image by:小林繭

ちなみに、こちらの宿を訪れた際はその前日も別の温泉旅館(そこそこにいいお宿)に泊まっていましたが、正直「旅籠しび荘」の食事の方が美味しいと思いました。

飲み物のメニューが充実しているのも嬉しいポイントで、なんと数種類のクラフトビールまでそろっています。このときは事情により朝食なしの宿泊だったので、朝食がいただけなかったのはとても残念。夕食のクオリティがすごく高かったので次回は絶対に2食付きで宿泊したいと思っている宿です。

  • 旅籠しび荘
  • 鹿児島県薩摩郡さつま 町紫尾2168
  • 0996-59-8001(電話受付時間:8:00~22:00)
  • 出水駅
  • 2名1室利用2食付きお一人様9,800円〜
  • チェックイン15:00(最終チェックイン19:00)/チェックアウト~10:00
  • ホームページ

ホテル湖上苑 中禅寺湖

奥日光温泉からひいた源泉は、その日によって透明だったり、白濁していたり色が変わります image by:小林繭

日光、中禅寺湖畔に佇む「ホテル湖上苑」は名前のとおり中禅寺湖を目の前に眺める素晴らしい立地と、奥日光温泉からひいた源泉を掛け流しで楽しめる宿。

周辺には「リッツカールトン」や「界 日光」といった高級宿が並びますが、ロケーションにおいては「ホテル湖上苑」がNO.1!というのも、とにかく湖が近い!部屋からはもちろん、温泉からも、食事処からも中禅寺湖が望めます。

ビューにプラスして食事が美味しいと評判の宿なので、夕食を楽しみに訪ねました。食事は夕朝食ともに1階のダイニングでいただきます。

「ニジマスのから揚げ湖上苑風オレンジソース」image by:小林繭

和洋折衷のフレンチコースの夕食は、とにかくボリュームたっぷり。日光名物の湯葉を使った前菜やクリームチーズのたまり漬けなどの前菜にはじまり、洋風の冷製茶碗蒸し、そして宿の名物ニジマスの唐揚げ湖上苑風オレンジソース。

「国産牛のステーキ」image by:小林繭

ニジマスは丸ごと一匹がサーブされるので、もうこのあたりでお腹がいっぱいですが、さらにメイン和牛のステーキへと続きます。

丁寧に料理された品々はどれもとても美味しく、お酒も進んでしまう味付け。ごはんとの相性もバッチリなので食べ過ぎ必須です。

朝食は和食と洋食から選ぶ形式で、こちらも充実の内容。たっぷりのスープから始まる洋食が人気のようですが、夕食のボリューミーさにノックダウンされ、素直に和食をセレクト。頭から丸ごといただけちゃうニジマスの甘露煮が美味しかったです。

食事の内容だけ見ても、宿泊費から考えると驚きの充実度。これに奥日光湯元の濃い硫黄泉を掛け流しで楽しめて、滞在中はずっとレイクビューを満喫できるとあれば、お値段以上としか言いようがありません。人気の宿ということも納得。

  • ホテル湖上苑
  • 栃木県日光市中宮祠2478
  • 0288-55-0500
  • 日光駅
  • 2名1室利用2食付きお一人様14,300円〜
  • ホームページ

箱根 湯屋やまざくら

にごり湯に癒される「湯屋やまざくら」image by:小林繭

都内からアクセスのよさで人気の箱根。箱根十七湯と呼ばれる泉質豊富な温泉―アルカリ性の単純温泉、ナトリウム―塩化物泉、硫酸塩泉、硫黄泉―などさまざまな湯が湧き出でるのが魅力です。

そんな数ある箱根の湯の中で個人的に気に入っているのが仙石原の酸性のにごり湯。箱根の中でもにごり湯を楽しめるエリアは限られるので、にごりの宿というだけでポテンシャルが上がりますが、さらに絶品お料理を楽しめるすごい宿が「湯屋やまざくら」です。

何がすごいってそのコストパフォーマンス力!昨今、宿泊代が跳ね上がる箱根エリアにおいて、こんなに良心的なお宿は他にないのでは?

個人宅を改造したお店のような雰囲気の、こぢんまりとした宿でいただけるのは、フレンチと和会席がミックスしたオリジナル創作料理

季節の旬の食材がたっぷりといただけるそのお料理は、盛り付けや器との取り合わせにも凝ったもので、初めてのゲストはきっとびっくりするはず。

前菜からデザートまで、趣向を凝らした品々がテーブルを彩り、まるで隠れ家の料亭を訪れたような華やかな気分で楽しませてくれます。

メニューは季節によって変わりますが、名物クレソンをたっぷりのせたクレソン蕎麦と、限りなく細く切った牛蒡をからりと揚げた牛蒡のカリカリ揚げは定番のよう。

洋食と和食のエッセンスを取り入れた創作具合の塩梅も絶妙で、最後までワクワクしながら味覚と視覚が刺激されっぱなし。

こんな素晴らしいお料理が一人あたり一万円代でいただける宿。しかもすべてが高価沸騰の箱根で!他にありません。本当は秘密にしておきたいリピート宿です。

  • 湯屋やまざくら
  • 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原138
  • 0460-84-8262
  • 2名1室利用 2食付きお一人様12,950円〜 ※2023年現在、改装中のようで予約できる部屋が限られています。改装後には変更が生じる可能性があり、詳細は直接宿にお問合せください。
  • 改装期間:2024年1月~5月中旬予定
  • チェックイン15:30~/チェックアウト~10:30
  • ホームページ

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