ご飯も美味しい宿で選ぶ…温泉マニアが絶賛「美食も叶える」温泉宿10選

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2024/03/23

料亭旅館竹千代霧島別邸

ふわふわの白い湯の華が浮かぶ湯がとにかく素晴らしい! image by:小林繭

温泉天国鹿児島の極上温泉が密集する霧島エリア。その霧島の硫黄泉と絶品料理を堪能できる「料亭旅館竹千代霧島」は霧島界隈で忘れられない美食の宿です。

数寄屋造りの落ち着きのある純日本旅館は、佇まいそのものが美しく、湯の花が豊富な硫黄泉も極上。料亭を掲げる宿でいただくのは、職人の技とセンスが光る正統派の和会席料理です。

霧島の厳選された食材を目にも麗しい品々へと仕立てたお料理は、箸をつけるのがもったいないような華やかさ。一品一品完成された繊細な味覚を味わうコースとなっています。

メニューは月替わりで、蒔かずの種、文字岩、亀石、風穴、御手洗川、両度川、夜中の神楽といった天孫降臨の地に伝わる七不思議伝説をテーマに組み立てられるのも凝っていて、神々の神話の地である霧島にちなんだ演出はさすが。

個室になった食事処の雰囲気も素敵で、器やしつらえも含め料亭文化を垣間見るような優雅な食事時間を楽しむことができます。

image by:Shutterstock.com

霧島神宮の参道に面し、社の林を眺める喧騒とは無縁の静寂に包まれたロケーションも素晴らしく、霧島観光の拠点としても申し分がありません。

こちらの宿に泊まったら絶対におすすめなのが、夕刻や早朝の観光客がいない時間帯の霧島神宮散策。神宮一の鳥居までは歩いて5分ちょっとの距離なので、神話の神々との対話を楽しみながら、美食と美湯に酔いしれる贅沢な滞在が叶いますよ!

  • 料亭旅館竹千代霧島別邸
  • 鹿児島県霧島市霧島田口2465番地
  • 0120-571-205(宿泊予約のお客様専用)/0995-64-8008
  • 2名1室利用2食付きお一人様20,400円〜
  • ホームページ

夏瀬温泉 都わすれ 秋田県

客室露天のロケーションがこれ! まるで自分の庭から山と川を望むようなプライベート感   image by:小林繭

個性的な温泉が粒ぞろいの秋田において、お湯よし、そして食事よしの太鼓判の宿が「夏瀬温泉 都わすれ」です。

昨今、全客室露天風呂付の宿は珍しくもありませんが、それがかなりゆったりとしたサイズ感で、さらに目の前を遮るものがない開放的な眺望となると話は別。


こちらの宿は客室露天が本当に開放感抜群で素晴らしく、しかも湯は江戸時代から薬湯として重宝されている上質湯なのですから、その贅沢さが伝わるはず。

岩魚の南蛮漬けとお刺身、稲庭うどんなど、前半ですでにかなりの満足度 image by:小林繭

そんな「夏瀬温泉 都わすれ」ではひたすらに湯と食べる喜びを身体と分かち合うような滞在が叶います。

食事は秋田の豊潤な地が育む山の幸やこだわりの野菜。日本海であがる海の幸や伝統の技が光る稲庭うどん。米所秋田の実力を発揮するごはんやきりたんぽ、などなど地元の食材や東北の地が生んだ食文化を存分に味わい尽くせる内容です。

とにかくその仕事の丁寧さと繊細さがハイレベル。華美ではない東北の食材と実直に向き合い、最大限にその美味しさを引き出すことに追求したお料理は、飽きのこないシンプルで上品な美味が詰まったもの。

せいろには蒸し野菜、きりたんぽ鍋、いぶりがっこのサラダなどとにかく新鮮野菜が盛りだくさん  image by:小林繭

そして、食事をさらに味わい深いものにする秋田の地酒も最高です。朝食も焼きたての卵焼きや魚の焼き物、湯豆腐、角館の納豆、新鮮野菜、とボリュームたっぷり。

何より炊き立ての白米の美味しいこと!シンプルに素材の旨味を味わう上質な料理に朝から気持ちのいいエネルギーチャージが叶います。

すべてのお料理を最大限美味しくいただけるようにという気持ちが伝わってくるようなサービスも含め、心地のよいおもてなしでお腹も心も満たされるはず。

チェックイン時のウエルカムドリンクに生ビールがあるあたりも実に気が利いていると言えるポイント。リピーターが多いのも頷ける素敵な宿です。

  • 夏瀬温泉 都わすれ
  • 秋田県仙北市田沢湖卒田字夏瀬84
  • 0187-44-2220
  • 2名1室利用2食付きお一人様34,250円〜
  • チェックイン15:00~18:00/チェックアウト11:00
  • ホームページ

梅乃屋 湯田温泉 山口県

とろとろの強アルカリ性の湯も魅力 image by:小林繭

湯田温泉は山口の市街地近くに開ける街中の温泉地。昨年、ふぐを目当てに訪れました。「梅乃屋」は地元の旬の味覚を提供する温泉宿で、ふぐの季節には宿自慢のふぐコースがいただけます。

前菜の盛り合わせとふぐ刺し。見よ!このふぐ刺しの美しさ image by:小林繭

最近では珍しく食事は部屋食で、大きな座卓に次々とご馳走が運ばれてくるスタイル。こちらで使われるのは天然もののとらふぐ。テッサに始まり、唐揚げ、ふぐちり、とふぐづくしのコースで、そのどれもがかなりのボリュームです。

鮮やかな絵皿に盛り付けられた刺身もこれでもか!という具合にたっぷりで、とても2人前とは思えませんが、不思議と飽きることなくいただけちゃうのがふぐの魅力。

絶品すぎるふぐの唐揚げ image by:小林繭

唐揚げの大きさにも驚かされました。これまでの人生でいただいたふぐの唐揚げの中で間違いなく一番大きい!もちろんお味もふっくらジューシーで、最高に美味。これは何個でもいただけちゃいます。

ふぐちり。出汁が染み入った雑炊まですべてがご馳走 image by:小林繭

ふぐちり、最後〆の雑炊に至るまですべてが美味しく、お腹ははちきれんばかり。満足度という点では満点以上で、ふぐ欲が満たされ至福の極みです。

ふぐを目当てとした旅では街中のお店に出かけるという選択ももちろんありですが、こうして温泉宿で上げ膳・据え膳でいただくのもまた一興だな、と新しい温泉旅に目覚めた次第。

こちらの宿の宿泊をきっかけに年に一回はふぐを食しに温泉宿に泊まりたいという野望を持つようになりました。ちなみに「梅乃屋」でふぐがいただけるのは毎年秋から春までの期間。それと、ふぐのシーズンであってもふぐ以外のお料理コースもあります。

  • 山口県湯田温泉 梅乃屋
  • 山口県山口市湯田温泉4-3-19
  • 083-922-0051(電話受付時間:8:00~22:00)
  • 湯田温泉駅
  • 「とらふぐ会席-基本」2名1室利用2食付きお一人様18,150円〜 ※食事の内容によって宿泊料金が異なります。詳しくは宿にお問合せください。
  • チェックイン15:00/チェックアウト11:00 ※2024年4月1日の宿泊よりチェックアウトは10:00になります
  • ホームページ

扉温泉 明神館

立ち湯から眺める一枚の絵のような風景が素晴らしい image by:小林繭

美食の宿というキーワードでいつも思い出すのが「扉温泉 明神館」。温泉宿というと和をベースとした食事がほとんどですが、「扉温泉 明神館」では洋食、それも本格的なフレンチをいただくことができます。

正確には、予約時にフレンチと和食から選ぶシステムなので、当然和食の選択もありますが、初回の滞在時にここのフレンチを相当に気に入ってしまったため、いまだ和食の方は未体験。

スタートは鹿のコンソメから。鹿のコンソメという発想も素晴らしい! image by:小林繭

こちらでいただくフレンチは、“ナチュレフレンチ”。オーガニック素材にこだわった地産地消ガストロノミーで、お皿の上で素材の力を最大限に花ひらかせたもの。

ときにやさしく、ときにガッツリと味覚に訴えかけてくるお料理は、一皿一皿まったく異なる世界観。ひとつひとつ完成された味覚を楽しみながら、コース仕立てで体験する全体の構成力もさすがです。

信州サーモンと安曇野大岩魚を白ワインソースで仕立てた冷たい一皿 image by:小林繭

一昔前の重いソースでいただくフレンチとはまったく異なる、実に軽やかなフレンチ、と言えばいいのでしょうか。

次はどんな一品が出てくるのだろうか?というワクワク感もあり、斬新なアイディアとエスプリが効いたお料理に、味覚と視覚はもちろん、知覚までもが刺激されるハイセンスな食事だと思います。

軽やかでありながら存在感際立つ、信州和牛の赤ワインソース image by:小林繭

周辺のワイナリーが作るワインと共に楽しめるのも嬉しく、ペアリングで楽しむ人も多いよう。宿は松本から車で30分ほどの自然保護区の中にあり、静かな滞在が過ごせることが魅力。お湯と美食を堪能するためだけに訪れたい宿です。

  • 扉温泉 明神館
  • 長野県松本市入山辺8967
  • 0120-37-1810(お電話でのご予約・お問い合わせ受付時間:9:00〜17:00)
  • 最寄り駅
  • 2名1室利用2食付きお一人様38,665円~
  • 日程
  • チェックイン15:00/チェックアウト12:00
  • ホームページ

気になったお宿はありましたか?コロナ禍を経て全国的に宿泊費が一気に高騰化した現在、特に人気観光地のお値段には驚かされることも珍しくありません。

ちょっと気軽には泊まれないようなお値段となってしまった宿もあるのは事実ですが、クーポンやセールタイミングを上手に利用して、お得に宿泊できるタイミングを狙うのも手です。

高くても満足度も高ければときには奮発!という気持ちになりますし、リーズナブルなお値段でお値段以上!を満喫できる宿もあるので、みなさまの旅のプラニングのお役に立てれば幸いです。

  • image by:小林繭
  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
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東京生まれ、湘南生息中のフリー編集ライター。インテリア、旅モノ、湘南情報を中心にお仕事しています。All About沖縄ガイド。目下、踊れる編集ライター目指し趣味のフラメンコに取り組む日々。趣味は温泉。

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