ご飯も美味しい宿で選ぶ…温泉マニアが絶賛「美食も叶える」温泉宿10選

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2024/03/23

ホテル季風クラブ知床

ウトロのやさしい湯は浸かるほど身体がほぐれます image by:小林繭

知床、オホーツク海を眺めるウトロの町にある「ホテル季風クラブ知床」は、北海道の宿の中で食事の美味しさがダントツ!と記憶している宿。時間が経ってもなぜか舌の記憶はずっと鮮明で、必ず再訪を心に誓っているのです。

集落から少しはずれた海岸線に位置する静かなロケーションも最高で、目の前にウトロの夕陽を眺める夕陽の宿でもあります。私が泊まったときは流氷の季節だったので、部屋の窓からも流氷を楽しめました。

身体の芯から温めてくれるウトロの掛け流しの湯と、こぢんまりとした居心地のよい空間、そして大自然の恵である知床の旬の3拍子がそろうとあれば、文句のつけどころはありませんね。

夕食 image by:ホテル季風クラブ知床

ウトロといえば当然新鮮な魚介を期待しますが、その期待を大きく上まわる海の幸から始まる食事は充実の一言。地元の漁師さんから直接仕入れるというお刺身に始まり、煮物や焼き物まで旬の海産物が盛りだくさん!

オイルフォンデュ(天ぷら)image by:ホテル季風クラブ知床

夕食のメインはテーブルで自分で揚げていただくオイルフォンデュ(天ぷら)スタイル。ここでも大きなホタテなど北海道ならでは素材がたっぷり並びます。

さらに、地元で作られた滋味豊かな野菜や、春にスタッフで採りに行くという手摘みの山菜など、北海道の豊かさとその味覚の奥深さを物語る素材のレベルの高さに感動しっぱなしです。

味噌やポン酢など調味料に至るまでひとつひとつ丁寧に作られたものを使い、シンプルながら素材の美味しさが際立つお料理は、本当にどれも絶品。

朝食で使われる木の器は地元の作家さんの手作り image by:ホテル季風クラブ知床

知り合いの農家さんから分けてもらっているという北海道産“ゆめぴりか”の美味しさも一際で、ふっくらとした甘みがおかずを引き立てます。私はこちらの宿で、“ゆめぴりか”の美味しさに目覚めました! 

ひとつひとつ素材の味を活かしながら丁寧につくられた料理はじんわりとココロにも効き、お腹いっぱいいただいても胃もたれしないヘルシーさも◎。季節を変えて、ウトロの旬をいただきにお邪魔したくなります。


  • ホテル季風クラブ知床
  • 北海道斜里郡斜里町ウトロ東318
  • 0152-24-3541(電話受付時間:9:00~20:00)
  • 2名1室利用2食付きお一人様15,400円〜
  • チェックイン15:00/チェックアウト10:00
  • ホームページ

郷夢の宿 山ぼうし 新平湯温泉

朝食も絶品。左上の木箱で手作り湯豆腐をいただきます image by:小林繭

“奥飛騨”という響きはどうしてもこんなにも魅惑的なのでしょうか。豊富な泉質とひっそりと長い歳月をかけて育まれてきた深い山間の風土文化を体験できる奥飛騨温泉は、平湯、福地、新平湯、穂高、新穂高の5つの温泉からなる温泉郷です。

新平湯温泉にある飛騨造りの古民家を移築した「郷夢の宿 山ぼうし」は、奥飛騨の美食と奥飛騨情緒を楽しみに出かけたい宿。

素材の味を繊細に追求したお料理が美しい盛付けで並びます image by:小林繭

宿自慢の田舎風創作和食料理は、田舎料理と呼ぶにはそぐわないイマドキの品々が並ぶセンスのよさです。素朴な素材を一手間もふた手間もかけた職人の技で上品な品々へと仕上げ、盛付けの美しさで魅せてくれる納得の創作和食。

北アルプスの大地が育んだ新鮮な野菜と、飛騨牛や川魚をはじめとした奥飛騨のご馳走がたっぷり盛り込まれたお料理は、素材の味を大切にしつつも細やかな手が加えられ、すべてが絶妙なバランスでのお味に仕上がっているもの。

じっくりと時間をかけ炭火で焼き上げる川魚 image by:小林繭

お酒との相性も抜群で、美味しいものをちょっとずつ、たくさんの種類をいただくという点でも贅沢です。瓦で焼く飛騨牛や、炭火で仕上げる川魚など、視覚的にも楽しみが散りばめられているのもよく、朝夕ともに大きなかまどさんで炊き上げられる炊き立てごはんの美味しさも格別。

食事を気に入ってリピートするゲストも多い宿です。さらりとした湯触りの温泉で身体の芯から温まり、囲炉裏がある客室でのんびりと日本酒でも飲みながら奥飛騨情緒を味わってみては?

  • 郷夢の宿 山ぼうし
  • 岐阜県高山市奧飛騨温泉郷一重ヶ根832
  • 0578-89-2538(電話受付時間:9:00~21:00)
  • 2名1室利用2食付きお一人様18,700円〜
  • チェックイン15:00/チェックアウト10:00
  • ホームページ

河津温泉 磯あるきの湯宿 潮雲

伊豆らしい弱アルカリ性のやさしい湯 image by:小林繭

早春を彩る一足早い桜で有名な伊豆河津町にある河津温泉。伊豆半島の東側の海沿いに位置する温泉ですが、伊豆の山々にも近く、海と山の自然に恵まれた地です。

部屋付きの露天もあり、24時間好きなときに温泉が楽しめます image by:小林繭

磯あるきの湯宿 潮雲」は、そんな河津の立地を活かした新鮮な伊豆の食材をいただける小さなお宿。こんなところにこんなお宿あったかしら?と思ったら、2022年9月にオープンした新しい宿でした(以前からある宿をリノベーションしているようです)。

前情報まったくなしに去年お邪魔したのですが、食事がとっても美味しかったことが印象に残っています。

ひとりなのにまさかの豪華な舟盛り! 金目、伊勢海老、サザエと伊豆のご馳走満載 image by:小林繭

個室になった食事処でいただけるのは、割烹料理を思わせる和食のコース。いただいたのは一番スタンダードなコースでしたが、金目の煮付け、伊勢海老やさざえといった新鮮な地元の魚のお造り、そして金目のしゃぶしゃぶ、と伊豆のご馳走が山盛り。

優美な盛付けの演出にうっとり image by:小林繭

前菜や椀ものをはじめどの品々も上品で実に繊細な味付け。一品一品盛付けにも凝った演出で、食事にかなり力を入れている宿だということがわかりました。

留椀まで一切のぬかりがないのが素晴らしい image by:小林繭

しめの天城わさびを使ったわさび丼に至るまで、手抜かりのないハイレベルなお食事に大満足させてもらった次第。

客室にはコーヒー豆が用意されていて、自分でミルをひいて淹れるコーヒーもあり、こんな箇所からも食に対するこだわりが伝わってきます。ちなみに、こちらのお宿で使っているのは、河津の自家焙煎工房「カフェ アイラナ」のコーヒーだそう。

アフタヌーンティーのようなトレーでサーブされるホテルのような朝食 image by:小林繭

朝食が洋食になっていて、メインをホタテ、ベーコン、白身魚のグリルから選ぶというスタイルも面白かったです。アルカリ性のやさしい湯も申し分ありませんが、熱めの湯なのでのんびりするなら寒い季節に訪ねたい宿です。

  • 磯あるきの湯宿 潮雲
  • 静岡県賀茂郡河津町浜357
  • 0120-28-2171(電話受付時間:8:30~19:00)
  • 河津駅
  • 2名1室利用2食付きお一人様24,750円〜
  • チェックイン15:00/チェックアウト11:00
  • ホームページ

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