あえて富山に戻って世界と戦う。地元で見つける「幸せ」のカタチ
世界と戦う場所は東京だけじゃない。
「グローバルに活躍できる人材に」というようなキャッチコピーを多く目にしますが、「グローバルで活躍している企業」はどのくらいあるのでしょうか。
富山に位置する富山村田製作所(以下・富山村田)は、売上の90%が海外という、まさに世界と戦っている企業のひとつ。富山村田は、スマホ、タブレットなどの中に入っている電子部品を取り扱っている会社です。
そんな富山村田に、東京の大学を卒業し、Uターン就職で入社した副島さん。数ある企業の中から、富山村田を選んだ理由、そして東京の大学に行きながら、富山という場所を就職で選んだ理由などを聞いてきました。
東京は魅力的。しかし一生住む場所なのか……
ーー副島さんは、いつ、どこから、富山にUターン転職しましたか。
副島さん(以下・副島):富山で生まれ、親の転勤にともなって、富山を中心に東京などで生活しました。そして大学は東京の大学を選び、就職活動のタイミングで、富山の企業に就職しようと決めました。
ーー東京の生活はあいませんでしたか。
副島:いえいえ、東京は魅力的で楽しかったですよ。富山に戻るのもすごく葛藤がありました。ですが、一生住む場所かな? と考えたときに、長い目で見たら富山で暮らしたいと思ったので、富山の会社を選びました。
ーー富山に戻ろうと思った決めては何でしたか。
副島:総合的に考えて決めたのですが、中でも嫌だったのは、満員電車ですね。富山なら車通勤ですから。もうひとつは、友人が富山に多かったことですね。東京にも友人は多かったのですが、富山の友人たちとまた遊んだりできたらいいなと思っていました。
真面目な理由としては、家族、祖父祖母を含めて富山にいたので、将来的に面倒を見たりなど、総合的に考えた結果、富山を選択しました。
ですが、いい会社がないと面白くないとは思っていました。そして探していたところ、富山村田製作所と巡り合うことが出来て、Uターンを決めました。
富山にいながら世界と戦う!
ーー富山村田の魅力は?
副島:富山にいながら世界を相手に仕事ができる会社だと思います。富山村田では主に電子部品を扱っていますが、電子部品という分野は、まだまだ伸びる会社かなと。
私が就職活動をした1999年当時から感じていましたし、今現在も、スマホ、タブレットなどは進化しています。なのでそういう製品の中の部品として、成長を支え、世の中を豊かにする。そういった携わりかたができる会社になります。
ーー世界と戦うということは、海外の方と接する機会も多いのではないでしょうか。
副島:弊社の売上の90%が海外なので、お客様も海外の方が多く、やりとりも英語が多かったりします。英語が出来るととてもいいですね。グローバルに仕事をしていきたい方にはすごくオススメですね。
例えばこの間も、海外の関係会社の方々が、日本の工場を見学するというツアーがありました。
世界の企業さんがビジネスのパートナーであり、お客様。そういった方たちと、世の中で最初のものを作っていかないといけません。
というのも、富山村田のビジョンが、「未来に一番乗り」ということをスローガンに揚げておりますので、未来に向けて一番に到達したいと。その結果が、高いシェアにもつながっているのかなと。
東京でなくても給与は充実!?
ーーそんな世界と戦う企業のお給料事情も気になるのですが……。
副島:弊社の場合は、そこまで給料が少ないということはないと思います。転職の方を観させていただきますが、給料が下がるという方は少ないので、富山にいながら十分な水準の給料をもらっているイメージはありますね。
実際に私の大学時代の東京に住んでいる友人と話していると、具体的な金額はわかりませんが、そんなに変わらないのかなーと勝手に思っています。
東京と富山は、家賃の差がすごいありますし、家を購入する際に富山と東京じゃぜんぜん値段が違うので、それを考えたら、安く、広いところに住めるかな、と思います。
ーーグループ企業ということで、グループ間の交流などあったりするんですか。
副島:それは結構ありまして、グループ内の異動で富山に来る人もいます。なので、地方独特の人付き合いなども、富山県の人じゃないから、といった分け方はなく、一人で入られたとしても、業務、業務外のレクリエーションを通じて、人間関係は構築できると思いますよ。
ーー業務外のレクリエーションとは何でしょう。
副島:年に一度は大きな行事がありますので、スポーツ大会やニューイヤーパーティーなど、仕事以外でも繋がりを持てるように会社としてサポートしています。
食と自然以外の富山のセールスポイントは?
ーー実際に富山での生活はいかがですか。
副島:やはり食と自然ですね。魚介は美味しいですし、自然は豊かですからね。あと県や市の補助もしっかりしていますし、幼稚園も待機児童なんていう感覚はありません。子供を育てる環境としては、満員電車に乗っているよりも、海や川に行っているほうがいいのかな、と思いますしね。
それに自然災害も少ないと思います。立山があるおかげか、
ーーでは最後に、富山にIターン、Uターンを考えている方々にアドバイスをいただけますか。
副島:富山村田製作所は、富山にいながら世界とビジネスが出来るので、仕事の面で言うと、最先端な仕事ができます。
一方住む場所が富山というところで、住みながら自然を満喫したりと、生活するうえでいい環境と呼べるところだと思っていますので、仕事もプライベートも充実して生活できると思います。
そんな富山という場所で一緒に仕事をして、この会社を盛り上げていきたいなと思います。
富山で世界と戦ってみませんか?
富山村田製作所を始めとした、富山県の魅力ある企業が集まるイベントが、2016年12月18日に東京・有楽町で行われます。
人事担当者等が仕事内容を紹介してくれたり、UIJターンして、実際に現在富山で働き、生活している先輩移住者と直接話しを聞くことが出来るコーナーも設けられています。
ほかにも、地域の魅力、特徴の紹介や、移住者応援施策の紹介なども行われています。
ジモトにいる親のことを考えなければいけないなど、富山関係なくジモトに帰って仕事をするとはどういうことなのかを、先輩たちに聞いてみてはいかがでしょうか。
これからの人生を考えるきっかけとして、12月18日には、有楽町へ話を聞きに行ってみてはいかがでしょうか。
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