東京から逃げるは恥だがジモトが役立つ!離れてわかった富山の良さ

TRiP EDiTOR編集部
TRiP EDiTOR編集部
2016/11/28
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離れたからこそ、ジモトの良さがわかった。

Uターン転職。生まれ育った地元を離れて都会で仕事をしていた人が、地元に戻って転職すること。

「育った地元に恩返し」聞こえは良いけど、実際どうなんだろう。東京からジモトに帰って、人間関係は? お金は? 就職先はあるの? 人生の大きな選択になりうるため、なかなか踏ん切りがつかない。

それなら先輩に話を聞いてみよう! ということで、東京から富山県へUターン転職を果たした、日の出屋製菓産業の福澤徳子さんに話を聞いてきました。

富山県といえば、魚が美味しくて立山連峰に挟まれた自然が豊か。福澤さんの「日の出屋製菓産業」は、そんな富山の美味しいお米を活かした米菓を製造・販売している会社です。

話を聞いていく中で、富山で働くことのメリットや、ジモトがあるからこその金銭面の好転など、Uターン転職で考えることって、意外となんとかなるんだな、と勇気づけられてきました!

雪が降る中、運命的な出会いで会社と出会った

ーー福澤さんは、いつ、どこから、富山にUターン転職しましたか。

福澤さん(以下・福澤):2014年の5月に、東京から実家のある砺波へUターンしてきました。それまでは東京都内で、デザイン関係などの職種で10年位勤務していました。

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左:福澤さん 右:代表取締役会長・川合声一さん

ーーなぜ富山にUターン転職しようと思ったのですか。


福澤:大きかったのは東日本大震災ですね。その頃に親が体調を崩したのも重なり、自分が家庭を持っているわけではなかったので、この先の人生を考えました。

東京は好きでしたが、ジモトに対する思いはずっと持っていたのか、考えれば考えるほど、選択肢の中で、ジモトにUターンが大きくなっていきました。

ーーそこからどういった転職活動をされましたか。

福澤:ひとまず情報収集をしようと、東京の富山県Uターン支援センターに登録しに行きました。そして、Uターンのイベントがあると知り、参加したんです。

Uターンするにあたっては、可能性がある仕事ならなんでもやってみようと参加したところ、たまたま一社目に話を聞いたのが、現在働いている「日の出屋製菓産業」でした。

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豊かな自然の中に所在する「日の出屋製菓産業」

その日は、凄い雪が降っていて、交通が麻痺して参加企業も少なかったんです。そんな中に出会った弊社には、すごく丁寧に話を聞いていただいて、米菓という、これから可能性がまだまだある職種と出会えたのは運命的でしたね。

ーーでも正直、富山に戻るのは不安ではありませんでしたか。

福澤:不安は少なかったのですが、運転が大丈夫かな? というのが引っかかりましたね。東京だと運転する機会がないので、それで会社に通うのは気になっていました。実際そこそこ練習しましたね(笑)

食べ物からあたたかみを感じられる

ーージモトの良さはなんですか。

福澤:空気や水のきれいさを特に感じます。具体的にどんな効果があったのかはわかりませんが、風邪をひきにくくなったりと、健康面はすごく改善されました。

それに食生活ですね。都内にいた頃は、自炊する機会が少なかったですし、デパ地下でお惣菜を買ったりはしていましたが、富山の方が、あたたかさを感じるんです。東京のものはキレイにディスプレイされていて美味しそうなんですが、富山のものは、食材自体の美味しさや、あたたかみを感じられるんですよね。

近所の方から野菜を貰ったりすることもありますよ。

ーーそれ! 田舎の近所付き合いに違和感はありませんでしたか。

福澤:濃い人間付き合いが苦手な方だったので、はじめは警戒していました。東京では仲が良い方でも、一定の距離感がありましたからね。

でも戻ってきたら、予想してたよりは大丈夫でしたね。意外と居心地が良かったりも。実際にいただくと、その心が素晴らしいな~と思いますよ。

都内にいると知らない人に話しかけられるということはほとんどなかった。でも富山だと、困っていると声かけてみようかと、割りと会話が増えましたね。

収入は減った。でも日々生活する上で、金銭的に潤った!?

ーーなるほど。では、お金の面はどうですか?

福澤:収入はUターンしたことで減りましたよ。しかし、東京にいたころは、一人ぐらしをしていたのですが、家賃が高く生活していくだけで必死でしたが、それよりは若干余裕が生まれました。

富山は車社会なので車のコストはかかりますが、賃貸の更新や、保険にかかる費用に比べたらそれほどではありません。

金銭的に余裕が生まれたからか、心の余裕も生まれた気がしますね。

ーー心の余裕を実感した場面はありますか。

福澤:一番は通勤ですね。東京の頃は、田園都市線で通っていましが、ラッシュ時は満員電車でした。富山に来て改めて感じたのですが、満員電車って、無意識に周囲を警戒しているんだと気づきましたね。

そう考えると、こちらでは通勤が車で1人のスペースなので、満員電車よりはるかにリラックスできます。

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日の出屋製菓産業のしろえびせんべい

ーーそれでは、富山にUターンして、現在どうですか。

福澤:今3年目になりましたが、振り返ってみても、家族のことを考えると良かったのかなと。

あと、Uターンしたからといって、東京に行けないわけではないですから。富山自体も遊ぶところが多いとまでは言いませんが、海に立山連峰にと、アウトドアを楽しみたいならすごくいい場所ですよ。

富山で日々生活し、たまに東京に出て、良さを再確認そういう生活もいいのではないでしょうか。私はいまの生活に不満は一切ありません。


福澤さんが就職した「日の出屋製菓産業」とは?

Uターン就職の実情がわかったところで、福澤さんが勤めている「日の出屋製菓産業」についても聞いてきました。

1924年に創業し、あられ・かきもち・せんべいなどの米菓を中心とした製菓業を営んでいます。富山県産の米やしろえびなど、高品質の地元産原料にこだわり、昔ながらの手間がかかる製法で作られたお菓子が広く愛されています。

最近では、2015年に開業した北陸新幹線の新型車両を模したパッケージの「かがやき しろえび小判」を発売するなど、商品開発にも余念がありません。

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かがやき しろえび小判

代表取締役会長の川合声一氏にも話を聞いたところ、「米菓は、海外にも進出できるお菓子だと思っています。現在、海外にも足を運び商品開発行っています。富山自慢のお米・しろえびで作られた米菓は世界で通用する」と自信を持ってコメントしてくれました。

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代表取締役会長・川合声一氏

富山から世界へ。東京だけが世界と通じているわけではないということを痛感させてくれます。今後、日の出屋製菓産業の米菓を世界中で見られるかもしれません。

富山で人生を過ごす

そんな富山県の移住・転職の相談にのってもらえる相談会が、2016年12月18日に東京・有楽町で行われます。

人生の岐路に立っているそこのあなた! なんて大きな決意はいりません。Uターン、Iターン、Jターンってどういうものなのかな。実際に移住した人の生の声を聞いてみたいな、と軽い気持ちで参加してみてはいかがでしょう。

転ばぬ先の杖ではありませんが、人生を考える機会が来たときに、素晴らしい選択肢のひとつとして、富山への移住、転職が輝くかもしれませんよ。

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