ジモココ編集長が出会った、小林市のユーモアあふれる世話好き人たち
健康的に育てた豚は美味い。大人気のブランド豚「からいもどん」
今では宮崎県を代表する豚肉として、都内百貨店でも人気のブランド豚「からいもどん」。九州地域の方言で「さつまいも」を意味する「唐芋(からいも)」を食べて育った豚で、桑水流畜産の商標登録ブランドです。
小林市で養豚業を営む桑水流畜産代表取締役・桑水流浩蔵(くわずるこうぞう)さんが一代で築き上げたそれは、今でこそ百貨店から引っ張りだこの人気商品ですが、養豚数わずか150頭で始めたばかりの当時を振り返ると、血の滲むような営業努力の賜物だと桑水流さんは話します。
「販売当初は営業のために全国の百貨店をひたすらまわっていましたから、小林市内にいたのは1年でほんの数日だったでしょうか。今では新宿、名古屋、梅田など百貨店などからお声がけいただき、年間100数カ所に出店しています。販売先を百貨店に絞ることで、ターゲットとブランディングをはっきりさせたのも良かったでしょうね。ただ百貨店のない小林市内ではまだまだ知られていないようで、市外・県外の百貨店で初めて『からいもどん』を知って、逆輸入するように市内に買って帰られる方もいるんです」。
桑水流畜産では人が飲めるほどの良質な湧水を使って育てているだけでなく、炭粉や海藻粉末を混ぜた餌を与えることで、臭みもなく肉質の良い豚に育つのだそう。また、一頭の豚につき一般養豚業者の3倍もの手をかけて飼育することで、豚にとってストレスのない環境づくりもしています。
小林市の豊かな自然でのびのびと育てた黒豚を使い、生産から加工、販売まで一貫した桑水流畜産の「からいもどん」は、安心安全にこだわる全国のファンに愛されています。
桑水流畜産代表取締役・桑水流浩蔵さん