誰もが「サボり」たくなる場所に。Uターン者が作る新しい交流の場

TRiP EDiTOR編集部
TRiP EDiTOR編集部
2016/03/04

進学や就職で地方を離れ、数年ぶりに故郷へ戻ってきたらあまりにも活気がなさすぎて驚いたーーこんなお話は日本全国いたるところで聞かれます。かく言う私も、実際に故郷に帰って同じような驚きを感じてることがあります。

今回私が訪れている宮崎県小林市も、そんな状況に危機感を感じている地域のひとつ。鹿児島との県境にあり、霧島連山の自然の恩恵を受けて育つ農畜産物が魅力のこのまちも、まちの中心である小林駅周辺はなんだか寂しい印象を隠せません。

誰もが気軽にサボれる場所を作りたい

誰もが「サボり」たくなる場所に。Uターン者が作る新しい交流の場

小林駅からほど近く、シャッターや空き店舗の目立つ小通りに、変わった名前の雑貨カフェを見つけました。「Saboribar(サボリバー)」と書かれた外観は女性向けの雑貨店のようですが、実はまちの人を引き寄せるさまざまな顔を持つコミュニティスペースだったんです。

誰もが「サボり」たくなる場所に。Uターン者が作る新しい交流の場
Saboribarオーナーの木村洋文さん

お話を伺ったのはSaboribarオーナーの木村洋文さん。小林市内の家具店「家具のきむら」の4代目で、小林市にUターンしたのをきっかけに3年前にこのカフェをオープンしました。

誰もが「サボり」たくなる場所に。Uターン者が作る新しい交流の場
SABORIBARのあるこの通りも、シャッターばかりだった開店当初に比べると店舗数が増えたそう

「高校を卒業して18年間よそで暮らしていたんです。6年前に小林の地に戻ってきた時、シャッター街となった商店街をみて衝撃を受けました。これはどうにかしなくてはと、同じ時期に小林へ戻ってきた旧友と、地元に残っていた同級生とともに小林を賑やかにしようと取り組み始めました」。

誰もが「サボり」たくなる場所に。Uターン者が作る新しい交流の場
地元のアーティストがつくる雑貨やオーガニック加工品などを販売しています

次ページ:Saboribarの持つたくさんの顔

いま読まれてます
TRiP EDiTOR編集部

TRiP EDiTORは、「旅と人生をもっと楽しく編集できる」をコンセプトに、旅のプロが語りつくす新しい旅行メディアです。

 九州 PR動画で地方は変わるのか。宮崎県小林市の制作担当者に直撃してみた ★ 349
 九州 ふるさと納税で大ヒット!不況直撃の工場を救った「ままごとキッチン」 ★ 2081
 宮崎 思わず2度見。フランス人による小林市の移住動画に誰もがだまされる ★ 3148
 宮崎 高倉健さんが、あのCM撮影で連日通ったタンシチューが絶品だった ★ 101
 宮崎 高校生クオリティ高すぎ。小林市の新PR動画は47人のプランナー企画 ★ 610
 全国 地方の本気に全国が驚いた。今年話題を呼んだ全国PR動画まとめ2015 ★ 751
エアトリ 100%、ピュアです。初体験が詰まった「ニュージーランド旅」が最高な理由
誰もが「サボり」たくなる場所に。Uターン者が作る新しい交流の場
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
TRiP EDiTORの最新情報をお届け
TRiPEDiTORオフィシャルメルマガ登録
TRiP EDiTORの最新記事が水・土で届きます