PR動画で地方は変わるのか。宮崎県小林市の制作担当者に直撃してみた
こんにちは、ジモココ編集部・まつこです。毎回アイコンが写真じゃないのは、取材に同伴してまつこを撮ってくれる人がいないからです。
あの名動画の制作現場を訪れたら顔の濃い人がいたという話
いきなりですが、みなさんあの動画は見ましたか? 宮崎県小林市に移住したフランス人がフランス語で土地の魅力を語っていると思いきやまさかの九州のド田舎の方言「西諸弁」だった!というあの動画です。あれは騙されましたねー、まつこは5回くらい見てようやく気づきました。
あの動画を見て宮崎県小林市のことを知ったという方、小林市には本当に彼のようなフランス人がいるのかと驚いた方もたくさんいるのでは? まつこも「小林市ってトンボが川で交尾しだすほど水が綺麗で、ちょっと卑猥な岩(陰陽石)があるところ」だと知りました。
ところでふと気になったことがあります。田舎の自治体が作った動画が全国的に大反響…もしかしてだけど小林市民の人生に大きな影響を与えてしまったんじゃないの?
宮崎県小林市と同じ九州出身ということもあり、気になって夜も眠れなかったまつこは、動画制作担当者に直接取材を決行!
そしてやってきました、宮崎ブーゲンビリア空港です! 空港の名前からヤシの木まで、さすが南国・宮崎県。
迎えていただいたのは、小林市役所・てなんど小林プロジェクトの柚木脇大輔さん。
10月にしてまだ半袖! 南国人らしい顔の濃さ! 宮崎の人はみんな顔が濃いんですか?
(失礼だなぁ…。)鹿児島県に近い小林市は顔が濃い人が多いですね。ちなみに苗字が3文字の人は鹿児島の気質が強いらしいですよ。
今回はそんな濃いめな「てなんど小林プロジェクト」・柚木脇さんに、全国的に有名になった動画についてたくさん語っていただきます!
動画で私生活に影響が…?これからが正念場のプロジェクト現場
早速ですがあの「誰もが2度見するフランス人動画」、全国的に話題となりましたが、その後の反響はどうですか?
毎日慌ただしすぎて「こんなんなんのー!?」って感じです。動画の影響で私も取材を受けることがあるので、面識のない方からも声をかけられるようになりました。「柚木脇、調子のってんじゃねぇぞ」って(笑)
有名になりすぎるのも考えものですね。あの動画は「移住促進PR」で作られたものですが、あの動画で移住したいという反応はありましたか?
実のところ、目に見えた移住への反応はまだまだといったところです。上司から「(動画はウケたけど)これからどうすんの?」というプレッシャーをかけられていますよ(笑)
動画で「宮崎県小林市」の名前は全国区になりましたが、本来の目的は動画のタイトル「移住促進PRムービー“ンダモシタン小林”」にある通り、「移住促進」が課題ですもんね。
でも、この動画制作を含む「てなんど小林プロジェクト」の本来の目的は「てなむ=一緒に」小林市の「ブランド」をつくっていこうというもの。まずは小林市民に楽しんでもらえる動画にしたいという思いで作りました。
住んでいる人が楽しく暮らしていないと、移住したいとも思わないですしね!
「移住促進動画なんですが、移住だけにとらわれたくないんです!」って話をした時は、動画制作のプロデューサーさんを「どうしたらいいかなぁ」って困らせてしまいましたが…。